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シーン:おばあちゃんと私と
私が家に帰ると何かがいたんでね。なんだろうと思っていたんだよ。でもそれはすぐ消えてしまってね、なんだったのかなぁ。今思うと座敷童でこの家を守ってくれてるのかもねぇ。
結局それがなんなのか分からない。分からないけどヘンだ。妙に背筋がゾクゾクする。私は話が終わったらそそくさとどこかへ行った。公園でも行こう。
私は縁側の下からそれを聞いていた。
いつでも一緒だよ。
時々おばあちゃんは懐かしむように頷いている。
何かのお話を聞いているみたいだ。
でも何も聞こえない。聞こえるのは蝉の鳴き声。
おばあちゃんには何が見えているのだろう。
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