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洗濯物を干し終わったからといって、ユリアの朝の仕事は終わらない。次は庭の花への水やり。家を出たらすぐ目の前に広がる花のカーペット。
奥へ行くための道以外、一面花畑。その花達に水をあげる。
花についた水滴が無駄にきれいで、見とれてしまう。他にも家の周りの掃除がある。草木で家の周りが円のように囲まれているので、その中だけ。
見るものが全て初めてな私は見とれてしまう。
(...こんなことしてる場合じゃない。)
こうしていると時間はあっという間に過ぎていて、もう6時。そろそろ彼が起きてくる時間。
(朝食を作らないと...)
外での仕事が全て終わった私は早足で家の中に戻ってゆく。
ー朝食ー
「 ん〜、おはようぅ...
いい匂いがするねぇ..。」
と、奥から目を擦りながら歩いてくる彼がいた。
「マスター...すいません。外での仕事で時間がかかってしまって、まだ朝食が作り終わってません。」
「いーよ、別にぃ....。
初めての仕事ばっかだったんだから....時間がかかるのは、当たりまぇぇ..」
と、あくびをしたら椅子に腰を掛ける。
「できました。」
「ん、ありがとうー」
椅子に腰を掛け手を合わせ「いただきます」
今日は初めてのことばかりで、机に飾られた花も輝いて見えた。
輝く__2022.8.25
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