北極星

1/1
前へ
/16ページ
次へ

北極星

大昔、砂漠の真ん中で道に迷った旅人は 夜空に輝く北極星を目印にしたらしい 進む道を誤らないように 都会のビル群の中では 夜になっても星は見えない ルーティンに追われて やることだらけで時間がない人でも なぜか自分を見失ってる その昔、私が進む道だと思った目印は 心がさまようキッカケになってしまった 目指す先ではなかったのだ 幼いころ失った目印を 取り戻すため迷い続けた 行き交う人々の真ん中で立ち止まる ゆっくり目を瞑り あなたの姿を瞼に映す 私は私だけの北極星を思い出す
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加