第三章

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職場でお弁当を取りだした麗人は近くにいた部下の直也に声をかけられた。 「奥さんからですか??毒とか入ってないといいですねぇ 」 そういいながらお弁当から卵焼きをつまみ食べようとする直也の手をはたきながら麗人は答える。 「うるさい。勝手に食べるな。そしてまだ妻じゃない。だ 」 「いっただきまーす 」 直也は返事もせず、掴んだ卵焼きを口に放り込む。 「え、うまい!毒とか入ってないし、すごく美味しいですよ!」 そう叫ぶと麗人の口に卵焼きを突っ込む。 「確かにうまいな。…礼をしよう 」 直也が美味いと周りで騒いでいる中、麗人は響華のことだけを考えていた。 「これ、お弁当です 」 「ありがとう 」 初めてお弁当を渡された日から麗人は毎日響華のお弁当を食べていた。 直也には毎日からかわれていたが。 「女性は何が好きなんだ?」 「え!?奥さんとでぇとですか??やっぱり買い物じゃないですかね!おすすめは………」 麗人が直也に聞くと少し驚いたあと直也が沢山の情報を話し出す。 麗人はそれを聞きながら、響華とどこに行くか考え出すのだった。
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