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本当はこいつも俺も好きに暴れ好きにリミッター外せるのに。こんなバカ長い車で男2人しみじみと話し合うのは懲り懲りだ。 「そうだリア、お前のタイプは何だ。被ったら争いは血で拭うしかない。俺は性欲のコントロールが出来るなら他は今まで通り好きにしてもいいが、お前は俺ら上の者、根拠の無い者には無下に暴力を振るう事は禁止されているから表向きの戦いは口論になるが裏ではほら、っ俺ら暴力と女でしか解決出来ないのだから、ここは早めの学習で"話し合い"をしよう」 「わかった。俺は穴がある奴が好きだ」 「...」 「...何だその間は。分かりやすくて分かりやすいだろ」 「ビックリしたよ!暴力でしか話し合えないって嘘ではなかったがそんな単純的表現で評価されても困る!何?穴があれば誰でもいいの!?何?穴=女?入れば誰でもいいのかー」 「いや男もイケるぞ」 「えっ君はどこまでイクの」 「イケるとこまで逝くぞ。いやそれより限界を超えてこその域だろ」 何この子ー。頭厨二じゃん。全く笑わないしジト目の白い肌、カラコンみたいな充血の赤い目、族に珍しい黒髪に吸血鬼みたいな不気味な猫背と気を許したら殺意向き出しのオーラ。もっと可愛い使用人が良かったー。 「イヤン。俺対象?」 「いやお前は対象外だ。それにタイプでもない。お前も分かるだろ。俺ら族は強き者は敬愛し弱き者は眷属にし、同様の者は錯乱する。それに俺は今まで好きになった奴はいねぇよ。恋愛なんておままごとだろ。本気になる程なればなるほど、乱れる。自分が自分でなくなり自分すら抗えなくなる」 それは1度何かに囚われ捕まった奴の声だ。何かに怯え自分の未熟さを知った者の目だ。
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