Black or White

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2月下旬までに 体調を整えながら大学を3校受けて、 僕は奇跡的に全ての大学の合格を掴んだ。 その中には、挑戦校のT大があった。 もちろん僕はT大に進むことを選び、 バイト先にいる川瀬さんに会いに行った。 「ええ?!T大に受かったの?おめでとう」 満面の笑みで合格をお祝いしてくれた 川瀬さんは、報告だけして帰ろうとする 僕に、後でLINEすると言った。 これで、川瀬さんの「計画」が始動する。 それを励みに、勉強を頑張ってきたんだ。 嬉しさを噛み締めながら、 帰りの電車の中で、佐橋にLINEした。 『佐橋、うちにごはん食べに来ない?』 『今夜は家族とお祝いじゃないの?』 『大丈夫大丈夫』 日頃から近所に住む佐橋にはよく誘いをかけ、 夜を過ごしていた。 佐橋とは進む大学が違うから、 会う機会も今より減ってしまうだろう。 その後すぐに母にLINEして、 佐橋の分も用意してもらうように頼んだ。 その時の僕は、とても幸せだった。 念願のT大に合格し、 大好きな川瀬さんからのLINEを待ち、 親友の佐橋と楽しい夜を過ごす。 そのことだけを考えていられたのだから。
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