Black or White

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次の日は、朝から土砂降りの雨。 バイトが休みの川瀬さんに呼び出され、 放課後、制服のまま向かった先は、 僕が滅多に行かない繁華街だった。 あるターミナル駅に降り立つと、 川瀬さんからの連絡を待った。 『岸野くん、お待たせ。車で来てるから、 西口の改札を抜けて、階段下のマックの 前まで来てくれる?』 川瀬さんのLINEの情報を頼りに、 傘を片手に駅を出た。 階段を降り、マックの前で待っていると 目の前に白いクーペが止まって、 川瀬さんが窓から顔を出した。 「乗って」 「はい」 言われるまま助手席に乗り込むと、 川瀬さんは突然、僕の右手を握ってきた。 「か、川瀬さん?」 「では、計画を始動します。岸野くん、 僕のことが好きなら言うこと聞けるよね。 キミなら僕を理解してくれるって信じてる」 川瀬さんの強く情熱的と取れる言葉に、 僕は素直に頷いた。 それと同時に、車は発進した。
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