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いったいどこに向かっているのか。
てっきり、ごはんでも食べるのかと思ったが。
計画の全貌を把握している川瀬さんは
沈黙を貫き、
僕は川瀬さんの横顔を見つめながら、
緊張していた。
繁華街を抜け、
いつも渋滞している県道に出たところまでは
わかったが、後は知らない道が続き、
だんだん緑が深まっていくのを見て、
怖くなった。
5分後、完全に山の中に車が止まった時、
震える声で、川瀬さん、と声をかけた。
「ここ、どこですか」
「さあ」
川瀬さんは微笑んだかと思うと、
シートベルトを外して逃げようとした僕に
いきなりのしかかってきた。
「や、止めてくださいっ!」
叫べたのは、それが最後で。
締めていたネクタイを素早く解かれ、
猿轡をされた僕は、抵抗も虚しく
川瀬さんにズボンを脱がされた。
「気持ち良くしてあげるよ」
強引にトランクスの中に手を入れられ、
真ん中を扱かれたら、
不覚にも嫌悪感以上に快楽の渦がやって来て、
僕は暴れながらのけぞった。
「もう勃ってるね。こっちはどうかな」
シートを倒され、仰向けになった。
トランクスを剥ぎ取られ、
足を開かされた挙句、
川瀬さんの指が大切な部分に入ってきた時、
ショックの余り、ボロボロと涙が出た。
それでも苦痛だったのは最初だけで、
悲しいことに僕は川瀬さんの指を
積極的に受け入れ、
ネクタイの猿轡を外してもらった後は、
信じられないくらいの喘ぎ声を出していた。
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