121人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
優しいなぁ…
朝から忙しいらしいから先に黙々と食べる零央様を眺めつつ俺は調理器具の片付けをする。俺は後ほどゆっくり食べることにしよ。
「愛妻弁当はねーの?」
『ふふふ良くぞ聞いてくれました…じゃんっ』
俺は零央様専用お弁当を見せてふんぞり返る。シェフさんと一生懸命考えて作ったんだから自信作だよ。
「…マジか」
もしかして意地悪のつもりで聞いてきたのかな?でも残念。俺の零央様への崇拝心を舐めないで頂きたい。
『零央君には悪いけれど嫌いな物も入れさせて貰いました。でも食べ残ししないでね?』
「サンキュ。全部食うわ。」
そう言うと俺の頬に軽くキスして颯爽と去って行ってしまった。…零央様が今、俺に?
いつの間にかいなくなっていたシェフさん。俺は一人この家に取り残されて先程されたことを思い出す。零央様に頬にキスされてしまった。
『うわー!!』
カッコイイ俺の推し!!
思わずソファーに寝転んでバタバタと悶える俺はやはり推しにガチ恋ってよりも依然推しに尊敬、憧れが強いのであった。
最初のコメントを投稿しよう!