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入学式を終わらせ、教室に向かっている。僕は外部進学だから学校の作りがサッパリ分からない。瞳子さんに教室の場所は教えてもらったから迷わずに着くことができると思う。周りにも教室に向かっている学生がいるから間違えてはいないはず! 何とか無事に辿り着いて教室の中に入るとホワイトボードがあって席順が貼ってあった。黒板じゃないん?なんて疑問に思いながら自分の名前を探した。 席に座って周りを見渡す。友達できるかな…結構人見知りするタイプだからな…ここは男子校だから女子特有のキャピキャピした感じがなくて落ち着く。 「席に着けよーホームルーム始めるぞー。」 急に大きい声がしてマジでビックリした。この人が担任の先生か…何か熊みたい…大きい熊… 「1組の担任の水城静だ。担当科目は音楽になる。」 待って!可愛い名前!しかも音楽の先生ってギャップが凄い!何だか色々追いつかない… 「取り敢えず出席取ったら、それから簡単に自己紹介してもらうからなー。」 自己紹介って言葉を聞いて急にドキドキしてきた。どうしよう恥ずかしい…ヤバいめっちゃ緊張してきた… 「…崎…おーい宇崎!いるなら返事しろー!」 ん?名前呼ばれてね? 「ッッハイ!?」 勢い余って椅子は倒すは大きい声になるはで、顔から火が出るくらい恥ずかしかった。 それからのことは殆ど覚えていない…自己紹介は多分出来たと思う。始まったばかりなのにもう帰りたい。友達でもいればさっきのことも笑い話になるのに… 「寮に入るやつは各自移動するように。」 先生の声に顔をあげると、それぞれ荷物を持って移動の準備を始めていた。また乗り遅れた感が…ってか寮ってどこ?瞳子さんに貰った地図に載ってるかな…俺ちゃんと辿り着ける?方向音痴じゃないんだけど… 「はぁ…」 思わずため息が漏れる。 「宇崎くん。寮分かる?」 後ろの席から声を掛けられた。ビックリして振り向くと彫りの深いイケメンがいた。
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