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この世界の地図上にマーキングされた箇所は全部で三つ。それぞれ西南北の大陸に一つずつあった。大臣ちゃんがそれを見ながら口を開く。
「勇者様方にはこの箇所にて試練を受けて頂きたい。本来なら、召喚と同時にここを目指して旅をしてもらう予定だったのですがねぇ」
「試練を受けるとどのような事が起きるのか、教えて貰おうか」
厭味ったらしく俺達を睨む大臣ちゃんに物怖じせず、リンドウが質問を返した。王様は苦笑いしつつ、話を続ける。
「ここは【女神の神殿】と呼ばれる場所だ。各大陸で管理されているが、勇者以外が足を踏み入れる事は出来ない地。
先代勇者も神殿で試練を乗り越え、魔王打倒の力を手に入れたと言い伝えに残っている」
「だが、意味がないとまでは言わないがその力を以ってしても倒せず、封印に留まっている……私が時間を割いてまで行く価値は本当にあるのかな?」
「リンドウ殿……!!」
リンドウの発言に大臣ちゃんまたもブチギレwwwwwwwwこのおじちゃんすぐ怒るwwww
王様は手で制して静かに大臣ちゃんを下がらせると、
「王家に伝わる詳しい文献によれば、神殿で得た力は魔王の力を弱め、瘴気を祓うとも言われている。人間の努力だけで得られる力では無いと、私は思っているがね」
「良いじゃんwwwwリンドウがめんどいならwwww俺行くおwwwwなっ、タカトwwww」
「いや、俺はいいかな……北大陸は特に行きたくねーし」
「カルラ、イヴも行きたい」
「好きにしたまえ。私は引き続き兵器開発をさせてもらうよ」
軽く息を吐いてそう言うリンドウに、王様から一つ話が持ち掛けられる。
「ああ、その事なのだが……勇者リンドウ、あの別荘を君の研究施設として譲渡しようと考えている」
「ふふ、どういう風の吹き回しかな?願ってもない話だが、半年の契約期間はあと数日で切れるというこのタイミングで」
「勿論、譲渡には条件がある。とは言っても形だけだが、君も神殿まで行く事だ。試練を受けるかどうかは君に任せよう」
王様はその後、出来るだけ兵器開発に尽力し欲しいことと、エルダー王国領全域に配備出来るだけの防衛向きの兵器も造るようにお願いしておられた。
ある意味一番期待されているのではwwwwwwww
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