ショッピングモール

1/2
前へ
/15ページ
次へ

ショッピングモール

「ほらぁ。!二人とも早くぅ〜!!」 梨奈が坂の上で私達を呼んでいる。 「ちょ、、まっ...て。 はぁ、、はっ...」 「こんなんでへばってんじゃねーぞ、楓ぇ。"!!」 裕斗が大きな声で励ましなのか、煽りなのか。とにかくウザく私に声をかけ続けている。 「うるっさい。!」 ゲシッ 楓が裕斗の足を蹴ると裕斗が転け、私の足を蹴り返してくる。 それから蹴り合いっこ。それを... 「こーらぁ。!!! なんで競争してんのに蹴り合いになる。?? どっちが先にへばるか競争してんの。?」 『だってこいつが!!』 「はいはい、言い訳はいいから。 早く行くよじゃないと...売り切れちゃうでしょ。?」 笑いながら言ってるけど、その顔からは怒りと怖さがにじみ出ていた。 「ね。?」 『はい。』 肩をすくめ、負けを認めた楓と裕斗であった。 ー家ー  「ふぅ...」 (疲れた"ぁ...) まだ春だというのに、走ってかいた汗を水で洗い流して、タオルで拭く。 髪にもくしを通して、はねた髪を整えていく。 「よいしょ...。ん、」 これから出かけるので、制服を脱ぎ、真っ白なワンピースに腕を通す。黒のベルトを腰にまくりつけ、 「ん、、と...」 スマホとか財布とかもろもろバックに入れて、黒のブーツ履いて、もっかい鏡で髪見て、、、 (女子って大変なんやんぁ...) なんておかしな事思いながら家を出る。 「いってきまーす。        ダレモイナイケド...」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加