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もし……私が落ちていたら……。確かに何言われてもすぐには受け入れられないかもしれない。
「そうだね。詩ちゃんありがとう」
「春休み中にみんなで集まろうって、坂本さんが言ってたから、その時にまた会おうね」
「うん、連絡待ってる」
麻里奈も来るかな。こういう時になんて声をかけるのがいいのかな……。何言っても嫌味に聞こえる気がして答えは出なかった。
あれから麻里奈とは全然連絡もないし、会ってもいなかった。どう話して良いかも分からないし、どんな顔して良いかも分からない。高校は多分滑り止めで受けていた星南高校に行くんだろうな。
モヤモヤしたまま数日が経ち、制服の採寸や入学準備の買い出しなどでバタバタした。準備が進むにつれて、少しずつ新生活への期待も高まっていった。そうこうするうちに、仲が良かった友達数人でファミレスに集まることも決まった。麻里奈が来ることも詩ちゃんから聞いた。
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