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「「あ、あの」」
お互い心臓がドキドキなっているのが分かる。
そして言葉を交わさなくても分かる。
俺達は、この世でただ一つの唯一無二の存在、
想恋魂だ。
出会ったら求め合わずにいられない。
そしれ俺達は、前世でそれぞれの親に引き離されて
悲恋に終わった。
そして来世で添い遂げようと約束したのだった。
俺はおずおずと
「A太です」
すると彼女ははにかみながら
「B美です」
俺は心の底から彼女への愛で
温かくなるのを感じた。
これが想恋魂というものか、と。
俺は、道の真ん中で人目があるのもはばかりなく
B美を抱き寄せようとした。
「ちょっと待ったぁ」
へ?俺とB美はびっくりして声のした方を向いた。
そこには、ふわふわの茶髪を腰まで伸ばした
スーツ姿の女性が一人。
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