プロローグ

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プロローグ

ーーー 僕は歩いていく。 山も谷もあるけれど、足を止めたりはしない。 寒さにも暑さにも負けたりはしない。 雨も嵐もいつかは通り過ぎていく。 泥だけになる日もあるだろう 泥濘に足を滑らすこともあるだろう 転んで怪我をするかもしれない それでも僕は歩く。 僕は歩いていく。 果てのない道を歩いていく。 途方もない長い時間をかけて。 眠れない夜もあるだろう 悔しくて苦しくて涙が止まらないことだってある 胸が締め付けられるような痛みを知り 溢れんばかりの幸せに包まれて 喜びを仲間達と泣いて分かち合うことを知る。 僕は、 僕は歩みを止めたりしない。 僕は歩いていく、この王の道を。 ーーーー
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