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「するわけありません……。隼人さんこそ、私に飽きてもっと若い子に目移りしないでくださいね」
「こらっ、するわけないだろう」
彼の隣に見合う大人の女性になりたいと思ってたのと同じく。
彼はその年の差に不安に感じつつも、受け入れ、時が熟すのをひたすら待ってくれていた……。
私たちの歳の差が埋められることはないけれど、これ以上のパートナーはいないと思うの。
「これからも、よろしくお願いします」
「こちらこそ、これからは毎晩息もつけないほど愛してあげるから、覚悟してよ――」
とたん、くるりと視界が反転し、気づけば覆いかぶさってきた彼に深く唇を奪われる。
一度覚えさせられた熱を忘れないうちに、早くもふたりベッドに沈み込んでいく、幸せなバースデーナイト――。
END――
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