1600人が本棚に入れています
本棚に追加
オフィス街から電車で数分、サポート支援部の主な活動場所の最寄り駅に到着した。
そこから歩いて15分の所にある、広くて大きな施設。
約2年前からスタートした、うちの会社の新しい事業部。
ここでの利益は、ない。
ないどころか、大きなマイナス。
施設の入口の看板を見る。
“KONDO
アスリートサポート支援センター”
スポーツ用品業界最大手のうちの会社、“KONDO”が始めた新しい事業というかサポートの1つ。
それは、故障したアスリートが所属チームから抜けざるを得なくなった時・・・
医師などによる専門的な治療を終えた後、その後の人生をサポートするための施設。
アスリートとして競技に戻るためのメディカルトレーナーによる、リハビリやチャレンジだけではない。
それを断念し、新たな人生をスタートさせるためのサポートも行う。
それまでの期間は・・・
平日は“KONDO”の商品を着て、“歩く広告”となることが1つ目の条件。
そして、サポートセンターを出た後の人生でも、アスリートとして“KONDO”と共にあり続けることが2つ目の条件。
それは、競技に戻れた“アスリート”として、という意味だけではない。
“それでも、諦めなかった”・・・
“人生のアスリート”ととして、その後の人生も“KONDO”と共に。
そんな漠然とした条件の中、この施設は運営されている。
まだ、約2年・・・。
正確には、1年半。
競技やどこかしらのチームに戻れた選手も数人いて、“広告”としてはとても協力してくれている。
最初のコメントを投稿しよう!