優斗

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後ろから、健太の声が聞こえた。 俺とみゆは立ち止まって振り返り、健太に抱きついた。 「追手は大丈夫なのか?」 俺は心配になって健太に聞くと、健太は「俺が脱出した時は、みんな暴動を止めるのに精一杯で、優斗とみゆがいなくなったのも気づかれていなかったよ」と答えた。 「そうか。良かった。でも、仲間が暴動を起こしたことはすぐにバレるんじゃないか? 申し訳ないことをしたな」 俺とみゆを逃す協力をしたとバレたら、ただではすまないだろう。 「それは大丈夫だと思う。家来の間では以前から王家への不満が溜まっていたんだ。だから、仲間が暴動を起こした時、沢山の家来が参加した。たぶん俺たちの仲間が暴動を扇動したとは気づかれないよ」 「良かった! 仲間がどんな目に合うのかと考えると、不安で仕方がなかったから」 俺はホッと胸を撫で下ろした。 「じゃ、すぐには追手はこないのね?」 みゆが安心した様な声で聞いた。 「ああ、そうだ。ゆっくり歩きながら、街を目指そう」 みゆは不安で一杯だったのだろう。嬉し涙を流している。 ー第一部完ー ここまでお読み下さってありがとうございます! 現在、仕事が多忙になったのと💦、『集英社3レーベル合同マンガ原作賞』に応募する作品を先に書きたいので、こちらの作品を第一部完とさせて頂きました。 優斗とみゆが健太の家に行き、健太のお母さんと再開するシーン、2人が日本に戻るシーン、書きたい事はいっぱいあるので、落ち着いたら再開します。お待ち頂けると嬉しいです。 『集英社3レーベル合同マンガ原作賞』に応募する作品を今日から公開します。 『罠に落ちて(仮)』というタイトルで、久しぶりの恋愛エロありミステリーです。 こちらも読んで頂けたら嬉しいです。 2023年1月25日

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