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記憶の海へ
今私の目の前には真っ黒な海が広がっている……。
ここは記憶の海。
人類全ての人の記憶はこの海へと流れ、1つになっていく。
辺りには波の音しかしてなくて私はポツンと1人で浜辺へ立っていて、暗い真っ黒な海を見ていた。
私はじっと海を見る。
まるで闇に吸い込まれそう。
私の記憶はこの真っ黒な海のどこかへあるのだろうか。
自分が記憶喪失となった日から考えていた……以前の私の記憶はこの海へとながれ1つになっていったのかと。
でも、私はその記憶はいらない。
だって本当は捨てた記憶なのだから。
だから捨てた記憶にサヨナラするためにわざわざ真夜中にきた。
サヨナラ、以前の私……そして初めまして、こんにちは今の私。
さぁ、ここから私の新しい人生のスタートだ。
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