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エドワードは薔薇を贈る。その色に、本数に、ミスジョンソンへの想いを込めて。薔薇の数が増えるたびに、恋心は募ってゆく。ゆっくりと、茨がからみつくように。
ロージーは思案する。届けられる薔薇の色に、その香りに。甥っ子ほどには可愛らしい青年をどうすれば正しい道に導けるのかを。
あなたの抱える想いは、この時期特有のただの勘違い。それを告げたときにこそ、これまでのふたりの関係が決定的に変わってしまうことから目をそらして。
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