第一章 青い瞳の麗しの執事

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ジュリアがベッドから起き出すと、早速── 「お嬢様、お着替えを」 二人の女性メイドが服を手に現れて、リュートは「では、お嬢様」と一礼をし寝室を出て行った。 「……リュート」 黒の燕尾服の裾を優雅に翻すその後ろ姿を、ジュリアが目で追うともなしに追いかける。 寝室の扉が閉められると、夜着が脱がされて、彼女の腰周りにはメイドらの手でコルセットが巻かれた。 「……痛いってば」 ぎゅうぎゅうとコルセットを絞め上げるメイド達に、ジュリアが文句をつけると、 「お嬢様、締め付けてこそのコルセットですので」 さらにきつくウエストを締め上げられた。
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