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「美桜、明日の帰り宝石店に行ってみようよ!」
「うん」早速動いてくれる大河に嬉しくなった。
「どんなのが良いかなあ?」と言いながらスマホで探している。
「あ、コレなんかどう?」とダイヤモンドを見ている。「え? ダイヤは要らないよ」
「婚約指輪なのに……」
「もうすぐに籍入れちゃうし、ダイヤモンドなんて嵌めるシーンが浮かばないよ」
「いや、部長夫人として俺が嵌めてて欲しい!」
「いつ? 会社では嵌められないし」
「お出かけの時とか……」
「う〜ん、その分、結婚指輪を良いのにしてくれたら良いよ」と笑ってみる。
納得していない様子の大河。「分かったよ……」と言いながら、今度は、結婚指輪のデザインを見ている。
「コレ良いね」
切り替えの早い人で良かった。
「うん、素敵だね」
「あ〜こっちも良いなあ〜美桜のは、コレが良いかなぁ?」
私より大河の方が楽しそうなのを見て、キュンとなった。
思わず、ぎゅーっと抱きしめる。
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