いよいよ

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 翌日、会社で副工場長に会った大河は、日曜日に入籍をすることを告げたようだ。皆んなには、その後に公表するので、それまでは黙っていて欲しい! とお願いしたようだ。 副工場長は、快諾してくださり、「おめでとう!」と握手してくださったようだ。  それを遠くから、たまたま見ていた古株のパートさん達。 何を勘違いしたのか? 勝手に想像をして、噂をしている。 『また、青木部長が出世するのかしら?』とか、 『出世したら、また本社に戻るのかしら?』とか…… 『私達は、どうなるのかしら?』とか…… とにかく噂好きで仕方がない。 次第に噂だけが独り歩きをして、私の耳に入った頃には、尾鰭がついていた。 朋花と菜津葉が、「美桜! 大河部長、また本社に戻っちゃうの?」 「また、出世したの?」 「え? 何の話?」 「「違うの?」」とキョトンとする2人 結局、噂話だと分かり、「どこからそんな話が出たのかしらね?」 「ホントに、人の噂って怖いなあ」 「そう、だから、まだ公表出来ないのよ」 「でも、来週には公表するんでしょう?」 「うん、あの人は張り切ってる」 「ハハ、そりゃあ堂々と出来るし、嬉しいだろうね」 「うん。ふふ」
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