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「良かった! 美桜が笑ってる!」
「ありがとう。お騒がせしました」
「ううん。で、お父さんに会いに行くのよね?」
「うん。それだけが億劫なんだけど、大河が居るから、きっと上手く話してくれるだろうし……」
「うん!彼ちゃんなら大丈夫よ」
「今日、指輪見に行くの」
「あ〜良いなぁ〜貴方たちも、もうすぐでしょう?」
「いや、私達はまだまだ」
「私たちも、まだまだだよ」
「ふ〜ん、そうなんだ。楽しみにしてるね」
なぜか2人とも含みを持った笑いだったような気がした。もしかすると、ホントにもうすぐ? な予感が2人にもあるのかもしれない。
25歳は、ターニングポイントなのか?……
就業後、大河と待ち合わせをして、宝石店へ
たくさんの商品が並び、やはり目移りしてしまう。
「うわ〜コレ綺麗だね〜」
「うん綺麗だね」
ずっと嵌めていても違和感がなくて、丈夫で傷が目立ちにくくて、デザインの良いもの。
2人でアレコレ悩んで、結局日曜日には欲しいので、サイズがピッタリで、すぐに刻印して貰えそうな指輪を選択した。
中には、1ヶ月ぐらいかかる注文品もあった。予定がまだ先の人なら良いだろうなと思ったが、私達は、すぐに欲しかったし、予算オーバーだった。
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