1508人が本棚に入れています
本棚に追加
「え?」
「気づかなかったですか? 皆んなメモを取り一生懸命だったのに対して、1人だけ現場現場で、キョロキョロ男漁りをしているような……」
「え〜〜?」と驚く次長
「確かに……」私も気付いていた。
まさか! と思っていたが、その予想は、当たってしまった。
研修最終日、合格者だけに続けて来ていただくという判断をくだす。
もう3日目ともなると、要領が分かり手際が良くなる人が多い。この時点でまだ、出来ないことの方が多いと正直厳しい。
3名とも手際よく出来ていると思う。
しかし、問題は、お昼休みに起こった。
食堂でいつものように同期3人で食事をしていると、
研修生の真鍋さんが何やら大河の元へ行き、話している。食事を済ませた大河が慌てて真鍋さんと、出て行った。
──どうしたんだろう?
「次長に聞いて来ようかなあ?」
「あ、メッセージで聞いてみるよ」と菜津葉が、山城次長に聞いてくれた。
〈なんだか、さっきピッキングした商品を間違えたかもしれない! って真鍋さんが……だから、部長が対応するから大丈夫! って〉
「そうなんだ。大丈夫かなあ? 菜津葉ありがとう。私も早めに戻るね」と、先に席を立った。
「うん、分かった」
最初のコメントを投稿しよう!