とんでもない事件

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そして、大河は、副工場長に呼ばれ、 やはり、1番鋭い副工場長に、「で、キミは恋人が居るのかね?」と、聞かれた。 「あ、はい」 「もしかして、綾瀬くんか?」と…… 「え? どうして?」 「綾瀬くんがさっき録音してた、音声に! って下の名前で呼び捨てしてただろう?」 「あ、副工場長は、さすがですね」 「それに、彼女は必至でキミを守ろうとしてたぞ!」 「あ、はあ〜さすがでございます」 「そっか! やっぱりそうだったか……」 「はい! 実は、結婚を前提にお付き合いしておりまして、今、一緒に住んでいます」 「おお、そうか! なら、もう結婚すれば良いじゃないか……」 「はい、そのつもりです! タイミングをはかっておりましたが、もうきちんと籍を入れることにします」 「うんうん、そうしなさい! 何の問題もないのだから、きちんと家庭を持った方が良い!」 「はい」 「いや、それだけ確認したかっただけだよ! ああいう女性は、たまに居るから、もし疑われたら、やはりキミは既婚者だという事実がある方が良いと思ってね」 「あ、はい。そうですね、ありがとうございます」 「キミも良い男なんだから、彼女は心配なんじゃないか? 女性の多い会社だし……」 「いえ、私なんて……彼女の方が心配です!」 「ハハハ、そうか、惚気るね〜いずれにせよ、早いゴールイン報告を待っているよ! 他の役員は、全く気づいてないようだからな」 「あ、そのようですね。ありがとうございます」 そして、この事件は、本社にも報告された。
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