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「俺には、美桜しか居ないよ! 美桜が必要なの! だから、ずっと一緒にいたい! ごめんな泣かせて……美桜! 結婚してくれる?」
「う〜〜〜〜ん………」と、目を伏せる。
「え、嘘? 悩んでる?」
「…………」
黙ってジーっと大河を見つめる。
「ごめん、誤解されるようなことして……」
「…………」
「美桜?」
「ふふっ」
「笑ってるよ。ふふ」
「ね? 何も言わないで、ただ笑ってるだけじゃ分からないでしょう? 私が今日どんな気持ちだったか分かった?」
「うん、分かった。ごめん」
「思ってることは、口に出して言ってくれなきゃ分からないの!」
「そうだな」
「特に私たちは、最初、思い違いですれ違ってて、じっくり話して打ち解けたでしょう? それは、言葉足らずだったからなのよ。まだ、日が浅いから初心者みたいな物だし、言わなくても分かってるだろう? とか、それが一番ダメなの! ちゃんと口に出して言わないと伝わらないよ」
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