いよいよ

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いよいよ

「入籍したら、公表するの?」 「もちろん! 今すぐにでも言いたいのに……」 朋花と菜津葉にはメッセージを送った。 『1人で帰る!』なんて言ったから心配させてしまったようだ。 〈良かった! おめでとう〉 〈ホントに良かった! 何があったんだろう? って心配してたんだよ〉 〈ごめんね。ありがとう〜私の思い過ごしだったみたい。これからは、夫婦になるから少しは、気持ちも楽になるかなあ〜〉 大河の行動力にも感謝した。 もし今回の誤解が解けたとしても、同棲のままだったら、私はまだ不安で仕方がなかったのかもしれない。 『公表しよう!』と言われてもやはり大河の立場を考えると、同棲じゃ公表しても逆効果だと思ったから、きちんと籍を入れて、夫婦になるまでは、公表出来ない! とずっと思っていた。 まさか一気に婚姻届まで用意してくれてるとは、思っていなくて驚いた。しかも、お母様の指輪まで…… すごく嬉しかった。 日曜日、父に証人のサインを貰いに行くという、私にとっては、大きな行事が待っていると思うと少し憂鬱だったが、大河が居れば安心だ。 きっと大丈夫! 大河が私と父の仲を取り持ってくれる。
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