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陰陽師さんが振り向くと
彼の、もう片方の目は元通りになっていた!
陰陽師
風ノ尊
(かぜのみこと)
「いまのは百目鬼(ひゃくめおに)
通称、ドドメキだな…
あいつは使える部下がほしくて
凶悪な妖怪達の封印を
かたっぱしから解く厄介な奴、のはずが
少しは良いところもあるのか…
では…下山するまで、お供しよう。
わたしの名前は風ノ尊…以後、よろしく頼む。」
アタシはうなずいて…
尊さんと一緒に下山していくんだけど。
怪我した野生動物は今日もいなかったなあ~
ってか、風ノ尊って名前…どこかで聞いたような…
アタシは思いだそうとしながら腕を組む。
あ!そうだ!この前助けた
龍神さまが、そう名乗っていた気がする!
アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「あ、あの!もしかして…!」
尊さんは、何か気配を感じてるのか
周囲を警戒してて…言いかけた言葉を呑み込む…
陰陽師
風ノ尊
(かぜのみこと)
「なにか言ったか?」
アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「アタシ…御山町 瑠璃華です
よ…よろしく、お願いします。」
尊さんは頷いて微笑み
一緒に、下山してくれて…
山から出たと同時に、背後に
いたはずの尊さんの気配が消えた!
また…いなくなっちゃって
すこし、さびしいかも…
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