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今日は土曜日の休院日!
怪我した野生動物を助けるのも
獣医の役目だと思って…
リュックサックに医療品を
大量に詰め込んで、山登りをしてるんだけど…
なんか、いっつも誰かに見られてるような
そんな気持ち悪い視線を感じる。
部屋にたまに枕返しが出るし
お風呂場にはアカナメも出てくる…
ちゃんと、掃除はしてるはずなんだけどなあ…
てか、なんでアタシ
ばっかりこんな目にあうんだろう。
もう、やんなっちゃう…
ん…なんだろう、風が急に強くなってきてる。
さっきまで聞こえていた
鳥のさえずりも聞こえなくなったわね。
山奥に進むにつれ
風がさらに強くなってきた!
「グヌゥ…」
低い動物のうめき声が聞こえる!
近くにいるのかな…
「ハァハァ…」
動物の鳴き声にしては、人の声にも聞こえなくない…
草木をかき分けてたどりついた所はひらけた場所
そこには、なんと…大きな爬虫類がいた!
爬虫類…なのかな?にしては…このフォルム…
コモドドラゴンでは無いわね…
角が生えてるし、ま…待って…もしかして
伝説上の生き物!?え、りゅ…"龍"なの!?
龍
「グルル…」
なんか、い…威嚇されてるんですけど…(汗
でも…すごい出血、はやく手当てしないと…
アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「だ、大丈夫ですよ~
リュウさん…そのお目めを治しますよ~」
猫なで声で、倒れた龍に声をかけつつ
そっと…おどかさないように近づく…
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