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あの、ドドメキ…ううん、メノウさんの
寵愛する女性がどんな人かは分からないけど
私を助けてくれてた人が
こんなに、そばにいてくれたことが嬉しくて…
アタシは尊さんの胴体をぎゅっと抱きしめていた。
アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「いつも、助けてくれてありがとうございます!
こんな近くに、英雄さまがいたなんて//」
彼の顔を見上げると尊さんは
照れくさそうな顔をしてる…
陰陽師
風ノ尊
(かぜのみこと)
「あ、ああ…まあ…
その、隠してることが
もうひとつあってだな…」
アタシは首を左右にふった。
アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「い、いいんですっ
神主さんがいつも助けてくれる人だって
わかっただけでも…じゅうぶんですから…//」
尊さんに頭を撫でられて、抱き返された…
陰陽師
風ノ尊
(かぜのみこと)
「そう、か…」
(内心:あの時、そなたが助けた龍は
わたしだと…いつか、伝えなくてはな…
いまは、幸せそうな彼女を見守っていよう。)
頭を撫でられる手がそっと離れ
アタシは彼を見上げる。
陰陽師
風ノ尊
(かぜのみこと)
「仕事にいくのだろ?」
あ、そうだった!
アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「そういえばそうでした!
行ってきま~す!」
アタシは彼からそっと離れ
名残惜しく感じつつ神社の階段をおりていく…
陰陽師
風ノ尊
(かぜのみこと)
「気をつけてな!」
アタシは尊さんに見送られ
職場の動物病院に向かった!
🐉完🐉
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