🐉龍神との出会い🐉

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衰弱してるのか、噛みついたりはしてこなくて… 龍の頭をそっと自分の膝の上に乗せ 出血してる箇所を確認する… うわ、ひどいな…これ… つぶれてるんじゃなくて、目玉がくりぬかれてる… まずは、止血しないとね… 持ってきた医療品が"龍"に使えるかは 分からないけどやらなくちゃ… リュックサックを自分の隣に置き まずは消毒したけど、目玉が無いからか しみたりはしてないみたい… 止血剤をガーゼにしみこませ その目元を優しくていねいに拭う。 龍 「ァア…」 見開いてた片目を閉じて なんだか、気持ちよさそうに見えるのは アタシの錯覚かな… 新しいガーゼに、傷薬をつけて その綺麗になった目元にあてがい 包帯を巻いていく… アタシ 御山町 瑠璃華 (みやまちるりか) 「よし、出来ましたよ…♪」 "龍"はゆっくりと体を起こして こちらを穏やかに見つめてくる。 8e87aed3-f83d-4290-bde3-db815f08e8e8 なんか、お座りしてて可愛い…// 龍 『わが名は風ノ尊(かぜのみこと)… 油断してる隙に鬼に片目を奪われた。 そなたが来てくれなかったら わたしは、死んでいたかもしれない… …ありがとう…』 頭の中に直接、語りかけてくるような 仏さまのようなおだやかな声に聞き惚れて… 目を閉じてしまったら急に静まり返り 目を開けたときには その"龍"はもいなくなっていた!
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