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アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「じゃあ、悪い妖怪に
憑かれた時は、よろしくお願いします。」
神主さんは視線をそらした…
神主
「憑かれる前に、退治する…必ず…」
アタシは首をかしげる。
アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「あ、あの…？」
神主さんは一瞬だけ
こわい顔をしてたけど、ハッとした！
神主
「あ、いえ…なんでもありません。
ささ…あそこのご本堂で安全祈願を…」
あ、そうだった！アタシはうなずいて…
ご本堂の賽銭箱の前で綱を揺すり鈴を鳴らし
安全祈願してから
またロープを鳴らして、お辞儀する。
アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「よし！じゃあ、神主さん
行ってきますね！」
神主さんはうなずいて…なま暖かく見送られ
高架下を通って歩道を通り、山に向かう…
いつも通り山を登っていって
今日は昨日とは違うルートを通る。
川のせせらぎが聞こえて来て
その、音がする方を上流に進む…
ん…ここって、石塚？
よく…子供の霊を供養するときに作る
奥の洞穴には古びた
しめ縄がかけてあるようだけど…
その時！強くて生ぬるい風が吹いて
すべての石塚が崩れてしまった！
その瞬間、目の前に子供達が…！
奥の赤いのは、なんなの…？
子供達
「おねーちゃん、おなかすいた…」
「おねーちゃんの、てをちょうだい？」
「ぼくはあしがいいな…」
「あたちはうでがいい…」
っ…！？
奥の赤いのは、なんなの…？
子供達
「おねーちゃん、おなかすいた…」
「おねーちゃんの、てをちょうだい？」
「ぼくはあしがいいな…」
「あたちはうでがいい…」
っ…！？
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