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「赤鬼、我は他人の力ではなく
自分の力を使って強くなれ、と
いつもいつも言っておろう
なにゆえ、それが分からぬのだ…?」
声がした方に顔を向けると
たくさんの目玉があるヒトが歩いてきてた!
赤鬼
「アッ!ドドメキサマ!タスカッタア~!
コイツラ、オレサマノ……ア、アノ…?」
ドドメキと呼ばれる男性の刺すような
冷たい視線が全身の目から赤鬼に向けられてる…
ドドメキ
「もう、堪忍できぬ…」
その男性は赤鬼との間を一瞬で詰め
素手で、その胸に…!
グシュッ!
赤鬼
「ハガア…ドドメキ、サマァアア…!」
赤鬼の胸の目玉が抜かれて
それを手に持つ、ドドメキさん…
ドドメキ
「この目玉は、貴様のだな?風ノ尊よ…」
ドドメキさんの全ての目が
陰陽師さんに向けられた!
ちょ、ちょっと…気持ち悪いかも…(汗
陰陽師
風ノ尊
(かぜのみこと)
「…」
その目玉を川で洗ってから
陰陽師さんに投げ渡し…彼は受け取った。
ドドメキ
「片目なのに鋭い眼光…
なるほど…貴様の力の源は
その、おなごか…
我には守る相手がおらぬゆえ…
貴様よりは弱いのかもしれぬ。
それではな…」
ドドメキさんは、胸をえぐられて
倒れてる赤鬼の足首を掴み
そのまま、山の奥へ引きずっていく…
アタシ
御山町 瑠璃華
(みやまちるりか)
「い、いまの…ドドメキさんは、いったい…」
アタシはこちらに背を向け、包帯をほどく
陰陽師さんの背中に視線を向ける。
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