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銀幕の殺人鬼01
私たちが通う私立成城高校の映画研究部には、ひそかに封印された映画がある。その映画の名は『殺人鬼スコーピオン』
復讐に取りつかれた
主人公のスコーピオンは言う。
「罪深キ者ニハ死ノ天罰ガ下ル。呪ワレルガイイ。殺人鬼スコーピオンノ名ノ元ニ」
瀧「アサリは海水。シジミは淡水に住んでいるから…」
こんにちは。あたしは雑賀 莉夏。
私立成城高校の2年生です。
今は、瀧先生の生物の授業。
正直、勉強は得意。
だから、あまり授業は聞いていない。
あたしの席は窓際の一番後ろという素晴らしい席。
そしてまた、あたしの右隣の席のひとも、
あまり話を聞いていないようで(笑)
あたしの隣に座るのは渡邊 慎。
名探偵。
そして、あたしの幼なじみ。
そのとき先生がみんなに問題を出した。
瀧「分かる者はいるか?」
あっ、やばい。聞いてなかった。
すると、誰も手を挙げない中、
渚「はい!」
と元気よく手を挙げた
慎の右隣の明るい女の子。
この子もあたしの幼なじみの三好 渚。
いつも元気で明るい太陽みたいな子。
瀧「まあ、三好はできて当然だしな」
と、断られた三好。
「残念だったね。まあ美雪頭いいから」
あたしがそう声をかけると。
美雪「いやいや、莉夏の方が頭いいでしょ!
あたしいつになったら、1位になれるのよ」
と笑って返してきた。
渚が言うとおり、
渚は毎回テストでは2位。
渚を押さえて
ずっと1位に君臨しているのは、
あたし。
あたしがテストで
毎回1位をとるのには理由がある。
けど、それはまたのちに。
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