銀幕の殺人鬼02

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銀幕の殺人鬼02

そんな中、 慎「これはBかな?いやDかな?」 と教科書を読みながら、 ひとりで喋っているはじめ。 渚「慎が勉強してる」 生徒「渡邊が勉強?」   「ありえない」   「金田一、保健しかできないだろ」 なんてみんなが驚きの声をあげている。 けど、隣のあたしの席からはちゃんと見えてるよ。 その“写真”。 瀧「なんだ、珍しくやる気じゃないか! よし金田一、答えは?」 慎「うん?何?」 瀧「お前今、なにやってたんだ?」 そう言った桝先生は慎からその教科書を取り上げた。 その拍子にバラまかれる“写真”。 その写真があたしの元にも飛んでくる。 それは女の子の写真だった。 だけど“女の子”の写真じゃない。 女の子の“胸”を中心に撮られた写真だった。 そして写真の上には“D”と書かれている。 おそらくバストの大きさことだろう。 瀧「お前授業中、なにやってんだ!」 渚「すいません!ほら慎も拾いなさい! 莉夏も手伝って」 「うん」 美雪に頼まれ、あたしもそのバラまかれた写真を拾う。 そしてある1枚に目がとまる。 「これって…」 あたしじゃん…!! 【莉夏 “E”。最高】 しかも当たってるし… 「慎!//」 写真を拾っていたはじめが、 あたしが持っている写真に気がつく。 慎「!!」 そして、勢いよくあたしからその写真を奪い取った。 すると今度は、ゴゴゴゴ…という怒りの音がどこからか聞こえてくる。 その正体は美雪だった。 慎が今度は美雪の方に向き直り、 美雪の持っている写真に気がつき。さっき以上に焦った顔をして その写真を奪い取った。 だけど、勢い余ってあたしの方に飛んでくる。 【美雪 “A”。残念】 あららら…。こりゃ、渚怒るぞー。 慎「ひいき目なしで判断してみました!」 渚「慎!」 ほらね。もう、はじめ本当バカ。 やれやれと頭を抱える瀧先生に同情してしまう。
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