問題の姉妹関係

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「と、いう訳で、パパ、パーティのおもてなしは私のほうで、やるからね。 だから、新しい衣(ドレス)つくるから、パパが払ってね。 私、これからデートだから・・じゃねっ!」 イシュタルちゃんは抜け目なく、パパに向かって宣言してから、 タタタと廊下を速足で去っていきました。 残されたのはパパ・アヌ神と姉のエレシュキガルです。 「むぅ・・・」 曇り空の灰色、夜空の紺色、闇の黒・・ 学校の制服のように、エレシュちゃんはそんな地味な色の衣しか着ません。 きらびやかな装身具もつけません。 唯一、彼女が好んでつけるのは真珠や黒曜石です。 漆黒の髪は、青白い頬、肌色を強調します。 笑うと、結構、可愛いんだけどね・・この子はほとんど笑わない。 アヌ神は思いましたが、 とにかく、この姉妹の仲が超悪いのを、何とかしたいと考えていました。 特に、妹のイシュタルちゃんが攻撃的なので・・・ エレシュちゃんは攻防するので、精いっぱいという感じです。 妹が光なら、姉は闇を司る。 でもアヌ神にとっては、どちらもカワイイ娘です。 「その・・エレシュキガル・・」 「お父様、別に気になさらなくてください。いつものことですから」 エレシュちゃんは、気遣うように父親を見ました。
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