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冥府の女神・エレシュキガルの誕生
古代メソポタミアの死の世界(冥府)は、ギルガメシュ叙事詩にも
詳細に記述されています。
死ぬと、7つの門をくぐり、冥府の女神の裁定を受けます。
何人たりとも、それを避ける事はできません。
天界の神すらも・・・
冥府の女神・エレシュキガルに、礼をつくさねばなりません。
しかも、アヌ神は彼女に、必殺技を授与しました。
「死の眼差し」
彼女の視線を真っ向から受けると、その命は奪われるのです。
アヌ神は冥府に向かう、娘の肩に手をおいて言いました。
「死を司る冥府に、天の神は立ち入ることはできない。
天の神々は、お前に最上の儀礼を払わねばならない。
このように冥府、死を司る神は、偉大な存在なのだが、
しかし、お前は冥府から出る事はできない。」
「わかりました。お父様。ご期待に沿えるようにお仕事をいたします」
うつむきぎみにエレシュちゃんは、小さな声で答えました。
イシュタルとは関わらないように・・パパ・アヌ神の配慮です。
それと、天界のドン・アヌ神の長女として、女神プライドを最大限に尊重するポジショニング。
エレシュちゃんは、パパに丁寧に頭をさげました。
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