第一章  タブー

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 ベッドの上で、安吾はうつぶせになって失神していた。与えられた快楽があまりにも衝撃過ぎたのだろうか。オレは少し不安になった。 「安吾……、大丈夫?ほら、安吾…」  心配するオレの声が遠くから段々近くに聞こえるようになったのだろう。安吾はようやく正気に戻った。 「……オレ……途中で?」 「ああ。気を失ったみたい。オレがちょっといじめ過ぎたかも」  ごめんね、と謝ってベッドの縁に座り、安吾の背中を撫でた。 「……全然平気だから。ただ、気持ち良すぎておかしくなった」 「そう?だったら良かった。気持ち良いのはオレだけなのってイヤだから」  こんなことを素直に口にしてしまう安吾って本当に可愛いと思う。だからオレはついつい調子に乗ってしまうのかもしれないな。反省しなければ。 「イヤだったら、いつでも言って」 「ううん、イヤじゃない。ただ…」 「ただ…?何?」 「オレだけ悶えててなんだか……恥ずかしいだけ」
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