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ロアの下界(地上)生活日記 #7
高校にて。
「…てか何でお前が着いてきてんだ?」
「だから、監視をしなければならないと言っただろう。」
すると。
「鷹崎!何をブツブツ言っている?」
「はっ、すみません!」
クラスメイトの笑い声。
龍二は顔を赤くさせた。
「…屋上で待ってろ。」
「あぁ。」
ロアは屋上へ向かった。
透明化をずっと使っていると疲れてくるので屋上で切って龍二を待つ。
授業が終わるチャイムが鳴る。
「…これが高校…というものか。」
ロアからしたら脆くて如何にも危険だ。
「冥界の学校がしっかりしているだけなのか???」
すると屋上の扉が開く。
「ロア、居るか?」
「あぁ。」
「あと3時間待ってくれないか。」
「別にいいが…そうだ。パンとやらを10個くらいくれないか?」
「ぱ、パン?」
「何でもいい。」
龍二は高校の購買部の売店で焼きそばパン等を10個買っていく事にした。
買わなかったら殺されると思ったからだ。
「来たか。」
「はい。」
「…これがパンか。腹が満たされるといい、かつ色々な味があるというが。」
ロアはまず普通の食パンを食べる。
「小麦の味。」
「えっ?ロアの世界にも小麦はあるの?」
「ある。だがパンはよく分からない。」
「じゃあ、皆に教えたら驚くだろうね。」
「……。」
ロアは黙々とパンを食べる。
龍二は教室に戻る為に屋上から出ていった。
「…皆に教える、か。」
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