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ロアの下界(地上)生活 #8
「皆に教える…か。」
そう呟いて空を見る。
何かと寂しい気持ちでもある。
クレアイルが居ない、天界の皆も困っているかもしれない。
「…だけど、大丈夫だろう。」
ロアはそう信じた。
「ロアー。」
「帰ったか。」
「もう家帰るよ。」
ロアは頷いた。
ロアが地上に来てから1ヶ月。他人にはバレずに過ごせた。
ロアは気分転換にでも外に出る事にした。
「地上界…やはり気に入る場所は気に入るな…。」
例えば、あの山。最初に隠れたあの山の景色がとても好きだった。
ロアは毎朝此処で深呼吸をしたりしている。
「…興味深いものも多いから楽しいんだよな。」
そうして、うとうととして、寝てしまった。
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