Rore/code.■q1y■■『捨て駒…なのに。』

ロアの下界(地上)生活日記 #1

ロア、下界に召喚される。
「…は？何で人間の姿になれないんだよ。おい…！」

1時間前。
「呼び出し？」
「はい…。」
「りょーかい。仕事は任せていいかな？クレア。」
「承知致しました。」
此処は冥界。
神々や人々が住んでいる場所で、死者等が此処に住む。
カイトは冥界、天界を統べる神だ。
ただ、問題なのが…面倒くさがり屋なのだ。
だがやる時はやる。
「よし、行ってくる。」
「行ってらっしゃいませ。」
お見送りしているのはクレアイル。
カイトの婚約者兼助手だ。
いつもカイトを心配している。

カイトが呼ばれた場所はある倉庫の前。
明らかに怪しいのは分かっているが。
「呼んだのは誰だ？出てこい。」
いつも通りの警戒態勢は緩めない。
「…居ないのか？」
鞘に納刀しようとしたその時、カイトの足元に転移陣が現れる。
「罠か？」
なんか冷静。
「まぁ、転移先に居るんだろ…。」

そう思っていたが、目を覚ますと其処は下界だった。
「…？」
しかも、勝手に竜化していたのだった。

「はああああああ！！！？」