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ロアの下界(地上)生活日記 #3
「我は見ての通り龍だ。」
「しゃ、喋った…?」
「貴様は何者だ?名を言え。」
「お、俺は…『鷹崎 龍二』、高校3年だ。」
「高校…?」
ロアは冥界の高校を高校だと思っていない。
「高校…まぁ、いい。貴様は…。」
龍二の足元をチラッと見る。
ロアは焦った。
「…そ、それは…。」
「え?」
「取るな、絶対に取るんじゃないぞ?」
「へ???」
ロアのネックレスだ。
あまり着けてないが、カイトが着けてたのが悪かった。
「…綺麗だな、これ。」
「やっ、やめろ!」
その時だった。
龍二がネックレスを取ってしまったのだ。
「……やってしまったか。」
「え?」
「我はウロボロスの血を引く者。貴様人間如きに従う気は無いが…その所持物を持たれては従うしか無い。」
「は?????」
ロアは頭を垂れた。
「このウロボロス、貴方に一生を報い、従属とさせていただく。」
「えっ?!」
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