セカンドシーズン

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俺はベランダから沈みゆく夕陽と見下ろす街並みを眺めながら過去への想いを断ち切る決意を新たに誓っていた (これからは俺一人で• • • ) そんな俺の妄想をかき消すような 背後からの物音で俺は我に返った 「ダーリン♡またそこで油を売ってないで、お風呂ちゃんと洗ってよ!」 「はぁーぃ、今やります」 俺、三上リョウ38才、そして後ろから叫んでたのが彼女の ゅう♡24才 プロポーズしてから3年、未だ結婚までは辿り着かず、ゅう♡の尻に敷かれる生活を過ごしていた でもね あれからがむしゃらに働いて買いましたよ あのアパートの向かいに建っていたマンションを 中古物件で真ん中位の高さの21階だけどね 2人住みだから、居間にカウンター付きのキッチン、そしてプレイルーム♡(一般的には寝室というらしい)、お風呂は広くなってゆったり入れるけど、いつからか掃除は俺の仕事になってた あ? ゅう♡ちゃんね 髪をばっさりとショートにして昼は近くのファーストフード店でバイトしてます 店でも可愛いと評判で、今ではゅう♡ちゃん目当てにくるお客さんもいるらしいです もちろん夜は今まで以上にパワーアップしてます 俺ももうアラフォーと呼ばれる歳なんで、毎晩のお勤めがキツくなってきましたよ 早く風呂掃除しないと、お仕置きされるんで また後で 「痛いって!ゅう♡ちゃん今やるところだから、ツネらないでょ」
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