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今では買い物に行くと、ゅう♡ちゃんはすっかり主婦目線で、食品の鮮度から値段までしっかりチェックしてから買うようになりました
隙を狙って大好きなペロペロキャンディを黙ってカゴに入れようものなら速攻で却下されます
「ねぇ?ゅう♡ちゃん?ペロペロキャンディ買ってもいいかなぁ?」
「昨日のご褒美♡で1ついいよ」
え?
1つって言いました?
ゅう♡ちゃん、アナタの好きなビールは迷わず箱買いしてるのに、ボクの好きなペロペロキャンディは1本単位ですか?
「もう1ついいかなぁ?」
「じゃあ、ソレは今晩の分だょ♡」
えぇぇぇぇぇ!
ボクのペロペロキャンディの対価はソレですか?
なんだか今日もカートを押す足取りが重いです
「あ!三上さん?」
テンションだだ下がりでうつむいていると、向かいから来た女性に声をかけられた
「あれ?大千々 桃子さん?」
「やっぱり三上さんだったんだ♪なんか元気なさそうだったから• • 」
この女性は会社の後輩の大千々 桃子さん
俺は最近腰痛でトラック降りて、事務所に入ってから一緒に仕事してる
年は28才でちょっとぽっちゃりしてるけどグラマラスでキャリアウーマンっ感じ
「ぃや、元気!元気!大千々さんはこの辺に?」
まさかペロペロキャンディで落ち込んでるとは言える訳がない
「私、最近このすぐ近くに越して来たから♪」
なんだか後ろから、ゅう♡ちゃんの熱い視線を感じる
この大千々さんは、ゅう♡ちゃんの最も嫌うビッグバストの持ち主
Eは間違いなくある
「あ、彼女の• • 」
そう言いかけた時に大千々さんが被せるように
「あら?妹さん?似てないけど、すっごく可愛い♡」
似てないから可愛いってことですよね?
大千々さん喧嘩売ってますか?
「じゃまた会社で」
ゅう♡ちゃんの紹介もまともにできなかった
タイミング的に• • •
「ダーリン!どういうこと!ゅう♡妹じゃないし!!」
やっぱ怒るよね
それから、ゅう♡ちゃんのご機嫌は非常に悪く
ボクはただただ黙って後ろをついて歩くだけだった
(今晩は、たっぷりペチペチとかされるんだろうな• • • )
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