灯々明明

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灯々明明

美しい火の残りかすが四方八方とびちる 囲んだ木のかずかずが怒っているように燃え続ける 怒りを消すのは不可能だから木片を補充する すまないと思いながらも木のかけらを放り投げる 綺麗に赤く染まる この火のように人も何かを犠牲にしてあかりを 灯しているのか はたと感じる 善人はいず盗人が跋扈しているのかそれも感ずる いつの日か火の勢いは消える でも 火はまた灯る 火は消滅せず、必ずまた火が生まれる 美しい火々を見て 一考してしまう 夜の宵  夜の空 美しい火の残りかすが飛散粉塵とびちる 囲んだ木のかずかずがメラっているように燃え続ける 怒りを宥めるのは不可能だから木片を投下する 申し訳ないと思いながらも木のかけらを放り投げる 綺麗に赤く光る この火のように人も何かを人柱としてあかりを 灯しているのか ふと感じる 悪人が生まれ跳梁しているのかそれも感ずる いつの日か火のさかりは消える でも 火はまた灯る 火は塵芥せず、必ずまた火が生まれる 美しい火々を見て 一考してしまう 夜の中 夜の地 美しい火もいずれは消える 消えた火は何を感じるか 美しい火は何を託す 消えた火は誰かを灯す 囲んだ木々に火は何をうみだす 考えるしかできないのに 火は 火は 光出す いつのまにか 火の勢いは消える でも 火はまた灯る 目の前で灯る 灯り続ける
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