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「だったら兄貴、早速今夜から励まねえと!」
弟の焔が肘でクイクイっと肩を突きながら不敵に笑う。
「おいおい、下ネタかよ」
照れ隠しの為か、風が真っ赤に染まった頬の熱を隠すようにして弟の首根っこを抱え込む。
その場の誰もが冷やかすように肩をすくめては、ドッと賑やかな笑い声に包まれた。
暁に染まる空が次第に深い蒼色へと変わり、やがて香港の見事な夜景が輝き出す中、幸せに満ちた笑い声はいつまでも止むことなく、街へ夜空へと溶け込んでいったのだった。
黒蘭を愛したマフィア - FIN -
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本編はこれにて完結となります。
ご覧くださいました皆様、最後までお付き合いいただきまして誠にありがとうございました!
次回更新は番外編です。
弟・焔の友人(鐘崎&一之宮)の披露目の宴に出発する前夜の小話です。
本編ではあまり甘々なシーンがなかったので、甘々な短編で(*´︶`*)♡
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