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そう言われてしまい苦笑いを続ける。 「先生、私のことを頑張るのをやめてもらえませんか?」 「俺が・・・女の子を見る目がないから?」 「そうですね。 先生に頑張られると、私は良い女ではないということなので。」 「悠ちゃんは良い子だよ。」 「良い子と良い女は違いますから。」 「そんなことないよ、だって・・・」 先生が何かを言う前に、私は目の前にある先生の胸を両手でドンッと押した。 少し離れた先生に言う。 笑顔も苦笑いもせず、言う。 「とにかく!!アンタに頑張られたくないから!! それって、私が良い女じゃないってことだからね!? 分かってるの!?」 こっちも、私。 いつもの感じも私だけどたまにこんな私も出てくる。 でも家族の前限定で。 お父さんが私のことをめちゃくちゃ可愛がり、子ども好きのお兄ちゃんまで私のことや友達のことを可愛がってくれて。 お母さんからは怒られることもあったけど、私は引きずらない性格だから寝たら忘れている感じで。 家族の前だけでは、たまに末っ子!!という感じになる。 それが先生の前でもたまに出る。 だって優しいから・・・。 これを出しても嫌わない人だと誰もが知っているくらい、優しい人だから。
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