karura.

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 かるら事瀬戸迦楼羅は、結成から現在迄皆が標準的な娘扱いをする。ただ私だけは、この処女に、奇異な印象を早々から気づいていた。  鶯谷のマンションの寮で、非処女組が男性を連れ込むと、SEXを始めから終り迄眺めている。何も知らないから怖くて立ち上がれないものだと、私始め皆が離席を促す。ただそれも、私もついからるを連れ回すが、非処女組は暇があれば連れ込むし、大所帯で狭いので、結局SEX鑑賞する事になる。見ていて面白いの。人体的にそういう構造なのだから、将来的な相性を考えておきたい。言ってる事は正論だが、高校生ともあって、そのう、にもなる。  そして女性12名も集うと、就寝前にAV鑑賞会も開かれるので、かるらはまじまじとテレビを見つめる。あまりにAVが盛り上がりに欠けると、かるらがいつの間にか、外国のporn動画の配信に切り替える。リビングはここでハアーの溜め息になる。外国人は軒並み美術彫刻かで、皆のコンプレックスが逆上し解散する。私はかるらに付き合い、ハードコアのporn動画になると、そこで停止ボタンを押しお開きになる。流石に高校生にアヌスの使い方を覚えさせたくはない。  かるらはその衒いの無さから、底知れぬ性癖を持ち合わせていると、私だけが気づく。私はどうしても心配する。この早熟さと前のめり。かるらの将来は正直明るくないと懸念をしてしまう。  私がつい厳しい指導役になっているからか、かるらの居心地が悪くなり、鶯谷の寮を早々に退去する。そして、下部研究生グループThroughoutの目黒の寮に移動した。それから、レッスンが終わると、寮が別のことも有り、かるらは私の目の届かぬ所に行ってしまった。元気してるから始まり、日常会話はごく普通に取り交わす。普通に心の変化は無いので安心していた。  そただそれも、1stシングルプロモーションを満了すると、かるらはあっさりTACCHを脱退した。  どうして。もっとじっくり芝居に打ち込んでみたい。ままあるアイドルの脱退理由だ。でもかるらには尋常ではない観察眼も備わっているので、若い内に誰かが伸ばすべきとは思った。私は、かるららしいね、と飛び抜けた応援で送り出した。  ◇  かるらその後の進退は、あまり聞いた事の無いプライベート事務所フェイス&カモフラージュに移り、瀬戸迦楼羅と強そうな名前になった。  女性フロントマネージャー磯貝亜生に聞くと、業界誌事典には載っていないものの、あのヒット曲の引きの強い橿原麗子のオーナー事務所らしい。  やはり歌唱系か。迦楼羅の透き通る声は、アコギ一本で活かせるソロ活動に向いている。ただダンスとなると、まま衝動的な躍動を見せるが終始キープは出来ない。2時間の公演をどうキープ出来るか。これからの逸材だけだっただけに、小栗姉弟と気づいていた私はただ悔やむ。しかし迦楼羅の見た目清楚は、誰も敵わない武器でもあり、これからの育成次第かな。そう、どれがフックが、いつか化ける素養は楽しみしかない。  ただそんな余裕は軽く吹っ飛ぶ。  迦楼羅のその素朴な佇まいから、何故か大作ドラマにちょい役でもキャスティングされ、あれよで全国放送連盟の朝のごきげんようドラマの脇役に迄大出世する。人気アイドルグループの後ろ盾枠も無いのに、そこ迄到達するものなのか。私達が驚愕する。そこはよくよくキャスティング部長とお話しをするが、全国放送連盟は推薦と実技だからねと。ヒットメーカー橿原麗子の恐るべきしにもなる。  そして大出世頭の迦楼羅に、私もようやく慣れた。世間での迦楼羅あの娘はと、確実にキャリアを重ね、実質デビュー4年で、2020年夏期ドラマ主演の座を獲得する。まあここで迦楼羅を知るTACCH関係各位が嫉妬するのは、迦楼羅が出来るなら私もは、素養がまるでとは都度釘を刺しておく。何が違う。そう言う太々しさよ。ときつくもなる。  ◇    そして迦楼羅とは、現場で合流し情報交換する。迦楼羅は普通に高校卒業して、同級生と初体験したらしい。普通でしょう。振り返った時にフルコースだったら胃が重くなるよ。そんなものかな。愛情あれば全て。ヒー、大人だよ迦楼羅。  迦楼羅やたら当たりの確率高いよね。プライベート事務所フェイス&カモフラージュには官能作家の風上信夫がいて、迦楼羅に合ってる合ってないを嗅ぎ分けるらしい。男性なのに感性あるんだ。覆面作家さんだけど主婦だよ。おっと、そっちのエロスかで全てが腑に落ちる。  私は戯けて迦楼羅に縋る。そういう有意義なワークショップに是非潜り込ませて。不意に迦楼羅が無口になって、スマホで10分メールをやり取りを繰り返す。そして、迦楼羅に手を取られて、今では個室待遇の迦楼羅の控え室に連れ去られる。 「ゆうり、ちょっと全部脱いで、」 「まあ、春だし、ムラっと来るよね。私がタチで良いよね」 「そうじゃなくて、撮影審査、」 「所謂、ギャラ飲みなの、全裸を担保にするなんて慎重だね」 「そう慎重。でも晒すとかじゃなくて、出席基準に達するかどうか。メールでは伝わらないもの」 「幹事誰なのよ、」 「女性であるのは揺るぎなし。当日挨拶すれば分かるよ」 「そうなんだ」  まあ女性だしだから、これといって媚びるポージングも無しで、やけっぱちから、どうしても綺麗なカントも開いて、撮影に応じた。まあ合格しかないだろうけど。落とされたら、それはショックではある。  ◇  2019年5月1日。2ヶ月後の忘れた頃に、迦楼羅伝いで合格通知を受けた。何だ、ああワークショップか。  そしてゴールデンウイーク明けの平日に迎えが行くと、目黒の寮に迦楼羅から聞いた黒塗りの送迎車が来た。まあ、6thシングルがリーダーの素行不良でお蔵入りになったから、プロモーションのスケジュールはぽっかり空いているのだけど。  いやか。そのワークショップの初回参加でそこ迄丁寧なのかと、改めてビジネススーツに着替えて、黒塗りの送迎車乗り込んだ。運転手さんとそこそこ話すも、本当にワークショップかの要領を得ない。これは本当に知らないだろうし、相場以上の道先案内人報酬が用意されていると思われる。  黒塗りの送迎車の着いた場所は、新浦安の高層スペル・ザ・ワードホテル。ドアマンは車両を見ると忽ち、2階奥手の白兎の間ですと畏まられた。  私はエスカレーターで2階奥迄進むと、クロークもトイレも完全に独立しており、まあ極秘会談向けかと思った。表の黒服さんが、ようこそ優里さんと、顔パスで、白兎の間のドアノブを引く。そこで漸く受付になる。  そして受付でサインをすると、徐に大きな折りたたみバスケットを差し出される。まあと、バッグをポンと中に置いた。すると受付嬢は何の抵抗もなく、衣装装飾品は全て入れて下さいと宣う。何故か。そういう懇談会です、腹を割ってお話出来ますよ。まあ良いかなで、その場で全て脱ぎ去りる。そして回って貰えますかで、セキュリティチェックは終わる。それから差し出されたのは、私のサイズ一発正解のクリスタルプラスチックのヒール。テニスをするのかなのイエローの蛍光色ダブルワイドスウッシュリストバンド、No.89は私の会員番号らしい。そして髪がロングだからと、鼈甲の髪留めを貰った。まあスポーティーな事をするんだろうな覚悟はすっと落ちた。  仮面アイマスクは無いのですかと問うと。厳格な審査がございますので、身元保証は確実ですご安心下さいと微笑まれた。そういえば、2ヶ月待ったのだから、でしょうねともだ。  そして、白兎の間内の右脇のゲートを潜ると、100人ホールサイズに、女性は多めの、男女70人はいる。ふふと思ったのは、全裸でごく自然に談笑している。これはセレブレティのお戯かと、女性の最後の一線は守れるかと安堵した。  それから、私を招き寄せた迦楼羅が全裸で歩み寄る。迦楼羅の少女体型は今や何処で、男性に抱かれ馴染んだ身体が、絶妙に艶かしい。私は、ここでおっ始めたかったが、そういう集まりではなそうで謹んだ。  迦楼羅曰く。この上潮の会は、7年前から貞淑に存在しているらしい。幹事はあそこよと、ロングカーリーを束ね、腰付きが座った母性溢れる橿原麗子さんを指す。40代前の橿原麗子はPOPシンガーで、3児を産み出産休養明けには、都度ミリオンを叩き出す実力派だ。ただ9年前に離婚してシングルマザーになる。どうせならと、その後に大手既存レーベル社長に就任した。考えてみると、迦楼羅もその橿原麗子関連の事務所にいるので、何かと可愛がって貰ってるのか。そう公私ともにと。  そして順繰りに、麗子さんが私達の所に来ると、私をまじまじと見渡し、お尻をむんずと握り、両乳房をこねくり回し、勃ち上がった小さな乳頭を、頂くわねで、しゃぶる。 「ゆうり、噂には聞いてたけど。初めて、処女の乳房をしゃぶったわ。何か、感動しちゃう」 「そうとは言え、適度なペッティングで男子3人にはしゃぶられてますけど。あと男子のジョブはご褒美で23人かな。ああ、でも女性は79人尽くして尽くされてですね。バレエのワークショップ行かなくてなってからは横ばいですけどね」 「いやいや、その大台が味わい深いわね。いつか抱いて良い」 「今じゃないんですか」 「ここは、ほら社交場だしね。 ノーインサーションはプロミス」 「私、話が弾みますかね」 「そういう時は徐に、乳房触れたり、クリトリス触って、そうそうと言ってると、盛り上がるから」 「それって、男性はペニスは握りますよね」 「ゆうり、男性まるで嫌いじゃないでしょう。まあ、楽しみましょうよ」  その楽しみましょうは、適度に全裸でゲーム大会が続く。何より、マダム系が多いのでより姦しい。  迦楼羅曰く。皆さん相応のステイタスで、安易に若い燕を作るリスクもあれだからと、麗子さんが切り盛りして、 全裸懇談会へと招いている。こんな破廉恥は流石にも、麗子さんが豪快に気晴らしだからと旦那様承認で波風が立たないらしい。  そして、ファンファーレが鳴る。司会の全裸の風上信夫さんがお待ちかねのヤングビンゴ大会ですよと、朗らかに宣言する。そうこうで、25マスのビンゴカードが私の手にも渡る。ヤングなんだ私もか。 「迦楼羅、商品は何なの、やっぱり車とか。運転免許証はあるけど、事務所に運転禁止とか言われてるし」 「違うんだな、」 「それじゃ、素敵な恋人とか」 「それ、事情付きのマダムの集まり何だから、恋人なんてないわよ、」 「それじゃあ、何よ」 「最高なキャスティングの権利よ」  そういう事かになった。迦楼羅の清楚さでは、ドラマ主演はどう考えてもあれだったし。失礼ね。そんな賑やかしで、壇上へとタニマチらしき男女が、ビンゴ用番号入り抽選球を次々引いて行く。引くも11回目やっとで、はち切れた長身の男子が雄叫ぶ。まあ奥まった仕切りだから、外には漏れないだろうけど。  そして壇上に上がった長身男子は、ううんになった。プロトでしょう。アイドルグループ:Thunder Blaveの3番手か。そして用意された、ハイバックチェアに座ると、自らのペニスをしごき始める。どうせいつもの後乗りで悪目立ちするかと思ったら、素に自慰をしている。ああと。男性の自慰を見るのは初めてで、自ずと腰が引けた。私は触れずとも濡れている。思わず一歩足が出かけた時に、迦楼羅に左手を引かれた。ここは年功序列。うんしかない。  そう見ている間に、壇上前のかぶりつきにはマダムが集い始め、甘すぎる吐息を立てる。若いペニスは鑑賞に向いているのは凄く分かる。そして、プロトのストロークが大きくなると、行くと叫ぶ。ペニスの雁首をギュッと搾り上げ、ピッしゃと速射で、かぶりつきのマダムへと降り注ぐ。もうマダム達は、感謝感激で、飛び散った精液を皆がうっとり舐めつくす。手順が長く、素直にSEXで良くないか、高貴な趣味だよね。迦楼羅曰く。 「ほぼ、たっぷり顔射されたマダムは、元青春映画女優で日本芸術映画社長の奥方若林阿津子さんだから、プロトの話題作の準主役は固いわね」 「そういう、アトラクションなの。と言うことは、」 「そうよ、私もビンゴに当たって、壇上で自慰。まあ潮は飛ばなかったけど。飛んでたら、映画の主演行けたかな」 「何、その手応え。私がビンゴに当たってたら、どうしてたのよ」 「大丈夫、私も付き合ってたから」 「それって友情」 「腐れ縁って言われたいでしょうけど、格別な親愛よ」  私達はハイタッチして、互いの胸を揉みほぐした。プロトの自慰を見て乳首が勃ってるので、自然に吐息が漏れた。迦楼羅もそうらしい。  その間に壇上で果ててるプロトに、麗子さんが左側に歩み寄り、国際ハーフのサイズのペニスを丁寧に頬張る。麗子さんは皆に見える様にストロークをし、またも熱視線を浴びる。そして、早くもプロトのペニスが起立すると、麗子さんがカポンと、音を立ててペニスを離す。プロトは立ち上がり、麗子さんありがとうと叫ぶ。ここでまた自慰して射精しないのと思ったが、貴賓が揃ってるとなると、鑑賞要員と自覚している様だ。高尚、その線は確かなのかと、学習した。  そうこうで、またご歓談になる。皆は遠巻きに新入りの私を窺うが、才女が私達の前に全裸で訪れる。  ハーイ、No.89。おお私かだ。私はNo.11の宇佐美魁さんを知っている。インデペンデントの美容の勇の会社Yellow and Sunのアイコン社長さんで、BSのショッピングチャンネルで合間に見ている。私のTACCHを知ってるかなも、知ってる。ミューズの候補リストに入ってるけど、TACCHがチャート常連にならないとどうかな。ごもっともです。  そうとは言え、これもご縁よね。魁さんは右手に持った、あのYellow and Sunのローズボディクリームのキャップを開ける。ちょっと試供して貰って良いで、私はいつの間にか腹に塗り込まれて、胸にまで広げる。正直バラがバラを強いている香りが苦手なのだが、女性寄りの男性にも好まれるシトラス成分もフワッと浮き、気分が高揚する。 「隠し味最高ですね。お風呂上がり良いかも。あとはそう言う事とかも」 「そうでしょう。そうなのよ、そっちで好評なのよ。それじゃ四つん這いになって」 「えっつ、」 「魁さん、私もお願いします」 「迦楼羅は従順ね。今日は良い日だわ」  魁さんが、迦楼羅に塗ってる間に、私は腰を落とし、まあ良いかと四つん這いになって腰を上げた。カントが丸見えの無防備だ。  迦楼羅を塗り終えた魁さんは、私を見て堪らずハッとする。それはそうだ、処女の身体は至ってくすみが無い。魁さんは、喉を鳴らしたが、グッと堪えて、私の臀部、そしてカントに、ローズボディクリームを丁寧に塗る。  そして迦楼羅も私同様に四つん這いになり腰を上げる。不意に周りから綺麗ねの声が連なる。そう、遠巻きに見ていたマダム達に囲まれた。ちょっと触っていいと、背中とお尻を優しくワンタッチして行く。別にこうなれば全部触って貰っても良いのだけど、えらく手順を踏むのかと、この高尚さに居心地が良くなった。  そうして全身にローズボディクリームを塗り終えると、魁さんとハグした。迦楼羅も続く。態々集まって貰ったのだから、遠巻きマダム達ともハグし、感激された。若さのお裾分けね。減りはしないので、本心から微笑むと、その場は和んだ。  そんな感じで、私と迦楼羅は適時に話しかけられる。そして二人に共通した、TACCHとはから、根気よく熱く語り始める。スマートフォンがあれば話はスムーズなのだが、共に歌い込めずダンスセクションなので、二人でシンクロダンスを全裸で都度激しく披露する。いいわね。今度からCD100枚、200枚、500枚、いや1000枚買うわの半ば競りになり、商談約束をした。ほっつ、ありがとうございます。垂直お辞儀しかなかった。  これは後になるが、その年の2019年10月からの三ヶ月連続シングルリリースで、尋常では無い一人で当たりの予約枚数が銀座のCDショップでまま頻発したらしい。総数で5万枚。楽曲は確かに日本最高峰だけど、この太いマーケーティング要素がまるで無かったので、レーベルが活性化し、宣材動画の機会が増えた。そして麗子さん伝手で、明らかにマダム達のお陰だろうと、ロット商談のご協力ありがとうございますの、私のサイン入り特性ブロマイドホルダーは送っておいた。  そして不意に、これからチークタイムに入りますと、風上信夫さんが優しくアナウンスする。  やや照明が落ち、サックスのフレーズの多い米国南部ジャズが流れる。まあ行こうかなと一歩踏み出すと、迦楼羅にまた左手を差し止められた。年功序列だからと。  壁の花になっていると、エスコートしてくれるのは打って変わって、男性が多めになった。恥丘と恥丘と密着したチーク、ペニスが太腿をペチペチ弾くチーク、不思議と毛嫌いは無い。これ以上の押しがないと知っているので、自ら線引きしないのが気楽だ。何より素直に触れ合うダンスがスッと和ませる。これなら、このまま普通にキスしてもいいし、勢いで屈んでフェラチオもしたくなったが、周りを見渡すと談笑しているので、グッと堪えた。淑女ってレベルが段違いと知り得た。  そして、後半になってエスコートされたのは、よくBSの夜の経済番組で気さくなコメントをしている、エコノミスト新宮寺辰晴にエスコートされる。私、番組よく見ています。私もCD持っています。ただここがTACCHの宿命たるやで、どうしても偏ってしまう、初期のわちゃわちゃしている頃のファン止まりだ。よし、またファンへになってと、挽回へと張り切った。  そこからの私は、立板に水だった。泉さんの音楽センスは、ますます冴え渡って絶好調、私達のダンスもスノッブになってますと、口と同じ位に興奮している乳頭を、新宮寺さんに自然と預けた。そして、ごく自然に新宮寺さんが、私の左乳房に触れ揉みほぐす。ブン、もう私の回路が軽く吹っ飛び、新宮寺さんの人格そのまま勢いのあるペニスを、私の股間へと挟み込んだ。ゆっくり、1回2回のごく普通の往復、女陰が開き、愛液が潤滑液として、私が腰をグラインドすると滑らかに躍動する。改めて思う、こういう勢いのあるペニスは好きな方だ。新宮寺さんは、おっつの顔すると、私が腰を引くと同時に引き、良い感じの雁首がカントに引っ掛かる。若いのに、雰囲気も素敵に読めて中々上手だ。  本能が待ってられないと反応したか、私は何故か大外刈りで、新宮寺さん床に寝転がした。えっつ何故だろうも、頭が瞬時に切り替わった。さあ、たっぷり料理して上げるわ。女陰が開いて、知れず溜まった愛液が膝まで滴る。さあ、と勇んだ瞬間に、照明が10m見えるかの更に薄暗がりになった。多分、俯瞰で見ていた麗子さんの采配だろう。  新宮寺さんは口も達者で、その勢いが、20代後半ならではのペニスの絶好調を示す。もう見えないなら、咥えるしかない。私は勢いペニスを、小さなく口へと運びで深くスロートする。普通なら20往復で待っての勘弁が来るが、新宮寺さんは堪え性も有る様だ。ここ迄耐えられるならばと、首振りを多くするが、以前絶好調。そうじゃないなとプランを変える。このまま口内で受けるのは勿体無いので、仰向けに寝る新宮寺さんに跨る。その間にはペニスが挟まり、所謂素股に持ち込む。ここからは丁寧に行こかで、私は適切な腰使いをし、ペニスをカントに滑らかに運ぶ。  そもそもだ。私のファンだと物販に並びサインと握手をするも。ああ私を満たせない方が7割、3分持たないだろう方が2割、まあ頑張ったねと言える方が1割、笑顔の裏では、こいつめのイラつきが常々ある。ここで悟るのは、男性は決して顔ではない、ペニスだ。  そのペニスも、日々の栄養のある食生活。ストレスの無い充実した社会生活。何より社会的評価の切迫が無さ。まとめるとブラックカードを持ってるかどうか。万事、お金では無いが、男性とは余裕を持っているかどうか。この一線が新宮寺さんの様にスノッブな勢いペニスを形成する。ああ、堪らなく愛液が溢れる。どうしよう。うっかり滑って、処女膜破ったらを警戒しつつ、丁寧に素股を密着させる。そし腰でグイグイ素股しながら、両手は勢いペニスを包み込む。もう見えない事をいい事にペニスに夢中だ。ただ、私の手は相当柔らかいのに、昇天しないとは如何なる根性だろう。 「新宮寺さん、気持ち良く無いですか」 「気持ちいですよ。でも、ゆうりさんに委ねて悪いですね」 「大丈夫ですよ。私のファンですよね。私を好きですよね」 「ええ、大好きです」 「やだ、嬉しいな、ますます濡れちゃう。はあん」  ファンでも言わない大好きが突き刺さった。私は本当に嬉しくて、腰のグラインドが激しい腰つきになる。そして勢いペニスは反り上がる。まだ伸び代がある、本当素敵な1日じゃない。でもやだ、こんな勢いペニスで、SEXしたら壊れちゃかな、ゆうり。堪らずSEXが破裂して、男性向けの喘ぎが本能で漏れる。イイっの。  バン!  扉の薄明かりが漏れると、激しい女性の怒号が聞こえた。どけ、どこ、辰ちゃん。あのセキュリティチェック超えるとは、どういう事だと思った。 「辰ちゃん、いるんでしょう。スマホのGPSタグここだよ、」 「やべ、つう、行く、」 「ダメダメ、行っちゃダメよ、いや、ああん」  新宮寺辰晴さん、多分辰ちゃんが、私の両手の中で素晴らしい量の精液を弾けさせる。堪らん、この栗の香りで、私も堪らず仰反る。いつから女性の身体になって、男性のそれを受け入れる様になっているのか。今日は本当に、ああ凄まじい収穫だ。皆清く美しく、身体も急上昇する。そう、女性に生まれついた私に万歳。  そして、大袈裟に鼻をクンクンさせながら、辰ちゃん、辰ちゃんと放牧犬の様に辺りをつけて行く。執念で開花する能力は、いや賞賛に値する。  果たして放牧犬はそこにいる。そう言えばだ、勢いペニスで失念していた。この薄暗い中のやっとの女性の顔に見覚えが有り過ぎる。7ヶ月前に新宮寺辰晴と、 国民的アイドルKYRIE175のヴィジュアル班の檜村ザイオンは、電撃結婚した。KYRIE175は売れっ子であり、今は途切れている芝崎一文先生の仲良しバーター案件で2度一緒になり、同じヴィジュアル班として、浅い会話はした。アイドル最高だよね。今とはなっては何をだ。互いに、新宮寺さんの勢いペニスに押されてる癖に。特にザイオン、これなら付き合ってる最中SEX最高でしょう、現在もか。まあ執拗にもなるものかなと。 「ねえねえ、ザイオン、落ち着いて」私は両手でザイオンの右手を握る 「誰よ、落ち着いてって、ああ、ああ、いやーーー」  薄暗がりだが、ザイオンの血の気の引く顔を察した。それはそうだ、私の両手は新宮寺さんの素晴らしく放出された精液まみれで、ザイオンの両手にコッテリ塗られた。そして、そのままザイオンは失神した。そしてザイオンはスタッフによって強制退場させられる。しょうがないなの顔で新宮寺さんも後について行く。  照明も全点灯され、さあ、解散かと思えば、先輩方がまだペッティングの最中で、ああ性だなと、私は絨毯に屈んでは微笑ましく、ああ行くな、ここも、そっちもで、微笑ましく見届けた。  そして全員が果て終えると、司会の風上信夫さんの柔らかい労いの言葉で解散となった。  迦楼羅が私の隣に座ると、私の左手を掬い、短い舌で新宮寺さんの精液を舐る。美味しい栗だね。ああ、それ飲むの忘れてた、残念。私もペッティングを思い出しながら、新宮寺さんの残滓をペロペロ、ぺロと堪能する。  この珍事と、流行病によって、上潮の会はどうやらお流れになってりいるらしい。スノッブだったな、また会いたいなと思いつつ、TACCHが解散し、私も激流の様な個人活動で、上潮の会の存在を忘れしまっていた。  ◇  それから2028年5月、迦楼羅から電話のお誘いがあった。上げ潮会に来ない。えっつ、あったの、続いているの。それは世界的女優さんに失礼じゃない、でも勿論中堅として招待だからね。そう、私は時間の流れに堪らず微笑んだ。  私のあれからは、経緯が面倒臭いとしていつか。  瀬戸迦楼羅のこれ迄は、主演作がその後定期的に3本あるも、脚本が文芸過ぎて、ゴールデンタイムに振るわなかった。これは巡り合わせの妙だから止む得ない。ただ迦楼羅が醸し出す、画造りと佇まいと年齢から、助演の重鎮となった。本人としては、座長としての気配りしなくて楽とは言う。ここは今更だが、そこはTACCHの頃から何も変わって無いよね、そのマイペースぶり。  ただマイペースでも、2年前に迦楼羅は7歳下の神宮の球団の仕事人セカンドと結婚した。巷で拾い聞く限り、気配りで固いペニスをしているとの事で、女盛りに持って来いだ。迦楼羅の結婚式に行ってそれとなく、仕事人の股間を握り締めたかったが、迦楼羅の結婚式には、私のニューヨーク舞台のドラマの準備が始まっていたので、祝福ビデオの挨拶をしたままだった。  そして、また5月のゴールデンウィーク明けに、黒塗りの送迎車で、新浦安の高層スペル・ザ・ワードホテルに着く。  私は、刻まれた思い出で身体が疼き始める中、あの白兎の間へと向かう。そして受付で、進んで全裸になり、ラメのプラスチックのヒール、私の会員番号No.89の純白の蛍光色ダブルワイドスウッシュリストバンド、椿の髪留めを貰った。使い回しでは無い贅なのかと、改めて知った。  そしてホールに入ると、そうか、入場時間は年功序列順次なのかで若い方は最後なのかと初めて知った。この9年の間に、卒業生は多くいるが、あの日以来お世話になった方々に挨拶し回った。そして迦楼羅、その黒く長い髪はより艶やかになり、お仕事順調なのだと旧交を温めた。  そして話題は、スーパールーキーの話になる。前回からの参加になるが、どうにも女性好きな嗜好で、私が呼ばれたと。そうか強者か。それだったら麗子さんがいるでしょうは、敗北したらしい。それだったら迦楼羅はも、もう若く無いからと自重する。視線が遠いから迦楼羅も敗北か。いや、ところでスーパールーキーって誰なの。この前迄人気だった国民的アイドルグループ自由地帯24区のフロント小比類巻瓦。ああ、そう言うことかだ。  小比類巻瓦は確かにアイコンだ。ただヴィジュアルとインタンビューは100点も、歌唱とダンスは平均を下る。20年前のアイドルだったら、それは許されたが、今のアイドル市場はアジア全域であり、実力がなければ、そのまま日本国で首都圏サーキットツアーに準ずる。そうなるとファンの数があっという間に絞られ凋落する。音楽プロデューサーは3度変わるも、正直音楽性とギャラで折り合いが付かなくなったらしい。 「24区、普通に解散でいいんじゃない」 「そこをどうにか、瓦を卒業に導かせたいみたいよ」 「ライバルレーベルなのに、骨が折れる事するのね」 「これはアイドル業界全体のお話よ。アイドルプロジェクトって5年計画でしょう。3年で擱坐したら、親御さんの信頼なくなるじゃない」 「流石、麗子さんの一番弟子」 「それを言ったら、あなたも泉さんの一番弟子でしょう」 「それもね。私達の場合、何かと、そう、繰上げ方式だから、ほら」  共に、これ迄のTACCHのメンバーの経緯は知ってるので、全裸で溜め息しか出ない。  そして若手入場の時間帯よと、迦楼羅が耳打ちする。私も若いと姿見を毎度眺め満足するも。いざ瑞々しい肢体を眼福すると、おお、いいな旬な女性に男性はと、どうしても年相応の視線になる。私もそうやって可愛がられたよね。  やがて大トリなのか、最後は小比類巻瓦の入場で、淡い吐息が漏れる。高めのお団子ヘアはうなじにうっとりで、均整の取れた柔らかいお尻に、大きめな乳輪の胸を大きく揺らしながら登場する。  迦楼羅とも同意意見になるが、瓦のこの肢体がスクリーンで大きく揉まれると観客受けいいよねになる。と言うか、今すぐ揉みたくてうずうずする。何よりは、アンダーヘアーが、パイパンでは無く、細長いワンフィンガーの一本線で、手入れも含めて相当の強気だとは深く察した。  ゲーム大会はわちゃわちゃ続く。この間に瓦に声を掛ける者はほぼおらず、下降しているがエース級が何故にと、私は遠巻きに見つめる。  それでも懇談会で有り、瓦も社交に応じる。橿原麗子さんは、うんうんと頷き、相談か。ショートカットにイメージチェンジした若林阿津子さんは、瓦と視線が合うとフレンチキスを繰り返し、お気に入りか。そして粗方引けたところで、私と迦楼羅が、瓦に気さく話し掛ける。瓦が、私達に一瞬物おじしたのは、まあいつの間にか良いポジションにいる女優さんかで落ち着く。 「そうとは言え、私達TACCHもアーティスト、まあ世間的はアイドルだったのよ」 「私は、ちょっと齧っただけだけど」 「でも、アイドルって夢を与える仕事ですよ。泥臭い営業なんて、言えないSEX三昧じゃないですか」 「瓦は、SEX嫌いなの。本当の事言いなさいよ。悪い様にしないから」 「1:9です。好きな人としたいです」 「ありがちよね。そんなの相性あってこそよ。結局はペニスとカントからが、人柄窺えるのよ。機会はたくさんあるのだから、砕け散りなさいよ」 「そう言う、優里は28歳で処女失ったのよのね。余りに浅く広くもどうかと思いますけど」 「そう、私の処女喪失は、芸能界に入る前の、15歳で先生です。条例が面倒臭くて、都合よく捨てられましたけどね」 「ままあるお話よね。芸能界で揉まれる前に処女喪失しておく。TACCHのメンバーそう言う感んじだったけど、経験から言うと、その喪失感に苛まれて、いつか慣れきって、人生踏み外して行くのよ。瓦、まだ22歳でしょう。気持ち切り替えないと、あなたも知れず堕ちて行くわよ」 「私は、あのTACCHのメンバーと違いますから」 「そうね。でも、強がりは禁物よ」  私は、瓦が余りにも不憫になって、唇を重ね、そして長いセンセーションなキスを交わす。SEXは嫌いと言っても営業はこなしてる方か。まあ、セクシャル面でも逸材でなければ、上げ潮会には呼ばれないのだから、どうにか手を差し伸べたい。  そして、相変わらずの司会の風上信夫さん、いや今や2児のシングルマザーでご苦労なのに、微笑みながら、ヤングビンゴ大会始めますと宣言する。壇上へとタニマチの男女がビンゴ用番号入り抽選球を次々と引いて行く。不意に私の抜群の予感がした。瓦が当たりそうな気がする。さて、瓦が無表情でカントを擦ってお仕舞いだったら、それも盛り上げに欠けるかなだ。  そして、8巡目で。乾いた声で当たりましたと、瓦が声を上げる。えっつ本当に当たるの。いや、希少なキャスティング権を当てたのにそれかと、私と迦楼羅は顔を見合わせ、がっちり結託する。不意に麗子さんに視線を投げかけると、操作はしていない持ってるわねの表情をされる。この瓦のスター性、尚更乗ろうかだ。  壇上では、瓦がヤングビンゴ大会目録を貰うと、ハイバックチェアでは無く、3人掛けの背もたれ付き樫の木ベンチが運び込まれる。2回目出席の瓦が訝しむ。その透かさずに、私と迦楼羅が柄にもなく、投げキスをしながら壇上に進む。ウィナーの瓦の両手を、左は私、右は迦楼羅で、大いに掲げセレブレーションを盛り上げる。そしてそのまま腕を組み、3人掛けの樫の木ベンチに誘う。3人同時の可憐な自慰ショウが始まるかの期待だが、そこは高速スライダーを投げ込む。  私達は瓦と両腕組みをし、樫の木ベンチを腰を降ろす。さてと、予定通りに真ん中の瓦の両足を広げ、私と迦楼羅への太腿に乗せる。これは堪らん。堪らないは若さの弾力が有り、これだけで迸りそうだ。瓦に足を舐めなさいと言われたら、そりゃあ喜んでだ。  その瓦は産なカントが丸見えでも、度胸が座っており身じろぎもしない。ヤングビンゴ大会はそんなものかと、妙な場慣れしている。  登壇前に運営の麗子さんにも了承確認した。押すのは良くある事と。そのプラン、美味しい役回りだわ。私もとグイグイ来られたが、機を見て誰かが掻き回す方が美味しいですよね。うんうんと麗子さんの乳首が、興奮も荒く尖る。  私と迦楼羅は、瓦の両乳房を揉みほぐす。とても柔らか過ぎて揉むのが楽しくてしょうがない。揉んでも揉んでも飽きが全く来ない。これは女性好きでないと、この奥深さが分からない事だろう。成る程、前回感覚が深過ぎて、瓦に撃沈したのはこの辺か。  瓦は吐息を漏らし始める。私と迦楼羅は、そのまま乳輪と乳頭を丁寧に愛撫すると、いい、と瓦が遂に瓦が悦に入る。二人掛りでやっと攻略。それは逸材でしょうよ。もっと。瓦も徐々に目覚め始める。  そして壇上前に、最大規模のかぶりつきが集っていると、迦楼羅が補足する。瓦は、はあ、はあ、と見られる興奮のゾーンに入る。本能でアイドルの世界に入ったのは、目覚めるべき野生が求めたお陰もあろう。  そして次の段階へと。私と迦楼羅の手は、瓦の乳房から下がり、下腹部、子宮、恥丘と、縦横無尽に撫でる。コリと子宮の鼓動が手を伝って聞こえる。  いよいよカントに移る。迦楼羅は女陰、私はクリトリスを撫でる。瓦のクリトリスは、うぶかと思いきや、性格そのまま垂直に立っていた。パートナーに鍛えられたのではなく、堪えきれずの自慰で自ずと転がしやすくなったと思われる。体質あるあるだ。瓦の、はあはあ、と喘ぐ声が大きくなる。  瓦は、堪らず恥ずかしくなったか、自らのカントを掴もうとするが、ここも阿吽の呼吸で、私と迦楼羅で、瓦の両手を、瓦の両乳房に誘導する。揉んでなさいよ。曝け出して良いのよ。と励ます。  瓦は、大袈裟に見えるが、全てが感度になり、自らの柔らかい乳房を全体隈なく揉みほぐす。瓦は、いい。被りつきさんも、いいわのレスポンス。そう、瓦の美態は画造りとしては見事にフレームで生えている。  そして、私は迦楼羅と交代。迦楼羅はクリトリスへ、私は女陰そして膣へ励む。瓦は自慰が多いと察したが、膣内はどうにも中指一本しか入らない。これでは本能で男性に行ったら壊れてしまうの、性欲の衝動セーフティも入ろうか。まあ、ここでカントを拡張作業してもあれだし、私は丁寧に中指の腹で膣上部の擦り上げる。肉ひだは相応に段々としており、数をこなせば名器になるじゃない。ここにディルドがあれば、キツめに仕込めるのだけど、上潮の会は基本武器無しなので、まあ肉体表現の贅を尽くそうかだ。  私と迦楼羅は、クライマックスとして、瓦の自慰手伝い以外の、空いている手で自らのカントを撫で、見せるシェイクに徹する。私達の激しいシェイクは、急がないと瓦が先に行きそうなので、無茶でも追いつこうかだ。そう私達も喘ぎ始めたせいか、瓦は、ああ、ああ、ああ、と興奮はMAXになり、かぶり付きは頑張って瓦の、熱血の興奮で拳を固める。そして瓦が両乳房から手を離し、子宮を必死に抑えながら、堪らず吠える 「行く行く、行っちゃう、もうおかしくなりそう」 「私も行くから、ちょっと待って」 「待って、私も行くわよ」  私と迦楼羅は器用に、瓦のカントを刺激し、そして自身も、両手を使ったシェイクは、女性らしく隙のない高速さを上げる。皆膣内の上部を擦り上げ、同時に、ああ、行く。そして小水ではない、潮をプシュッと飛ばす。垂直に飛んだ潮を浴びたかぶり付きさんが歓喜する。ただ私達は全力で果てたので、大きな息を吸い、ゆっくり整える。  ただ瓦は、口を開きぱなしで、涎が容赦なく垂れる。そこに、もうと、麗子さんが登壇し、瓦の涎を舐め上げ、自らの口内を潤す。そしてディープキスに興ずると、瓦の理性が徐々に戻り、麗子さんの口内を貪る。  まあ、二人掛かりで漸く行くなんて、本当危い娘だ。変な男性に仕込まれて、グループセックスに招かれても、ここ迄引き出されたか分からない。そう、若い女性が悉く落ちる、貪欲な性の淵で足掻く、よくある例だ。  不意に瓦の頬が、潤って光る。行って嬉しい、の感激には違いない。ただ、今回女性による指南なので、錯覚しないと良いが。 「いいわ、青春ね」  この率直な感嘆は、小ぶりな乳房でも少年かと錯覚するショートカットの若林阿津子さんだ。今の容姿の方が絶対モテるとは思う、女性好きのサイドにとっては。そして、阿津子さんの瞳がやたら輝いていることから、瓦は今日大モテかなと過ぎる。  こうして上潮の会は、静かな興奮に包まれる。そして、風上信夫さんの興奮を隠せない声で、チークタイムに入りますとアナウンスされると、照明が薄暗くなる。  パーカッシブなドラムソロの多いジャズは流れる。知己の男性と密着するが、どのペニスは外れはなく、私の太腿をペチペチ叩く。いい音だ。ここは普段から、鼻筋でペニスの性格を当てるので、私も大人になり、それは確実になったかだ。  そして、来るかなと思ってた男性が来る。エコノミスト新宮寺辰晴。過去にこの白兎の間で事件を起こしただけに、私は周りを気にし遠巻きにしていたが、このチークで事件後の話に花が咲いた。  噂では聞いていたが、何故か新宮寺夫妻は夫婦円満らしい。何故かは、あの事件後、若いSEXについてとことん話し合い、スワッピングの会合に行くようになって、妻のザイオンが歓喜するらしい、SEX最高と。それは高みがない世界だから、甘ちゃんとしかくすりと笑い合うしかない。そもそもザイオンは、アメリカ人クオーターなのでスワッピングに関しては興味があったらしい。まあエグザクティブと、20代で結婚して、上品ぶろうがそもそも危うい。しかし、その性欲の発散を気づくだけでセーフだ。 「スワッピング、素敵ですね。通りで、新宮寺さんのペニスも鍛えられているのですね」 「よく、中折れしないのは不思議とは言われます」 「でも、それ、突然来るらしいですよ」 「怖いな。そう言うお話は止めましょうよ」 「それもそうですね。再びお会い出来て嬉しいです」  私は、新宮寺さんの中年らしくない、固いペニスを、自らの股間に挟み込み、腰を小刻みに振りながら、幅の小さなチークを満喫する。こういうソフト路線の懇話会は、助走が長くて女性はどうしても好きだ。それなのに、つい勢いで結婚して、夫さんとまま柄でも無い激しいSEXをするなんて、女の性って何だろうにもなる。そう、40代で結婚しても、妊娠はしたかなと不思議な自信はあるので、誰かとの出会いを待っても良かったかもしれない。でも不倫は嫌だな。  私は緩やかな興奮のカーブを描く中で、不意に新宮寺さんが離れ、ちょっと持たせて下さいと声を掛ける。私は慌ててカントに触れるとえらく濡れているので、そうかと。そして、私達を察したかの様に、照明は10m先が見えない、またもの状況になる。  これはナイスアシスト。私は、徐に新宮寺さんのペニスに触れると、私の愛液まみれでスルッと入ってたかもになった。そう言えば、ヤングビンゴ大会で、かなり身体が熱っているのかと腑に落ちた。  さて、今日はちょっと捲ろうかで、私は絨毯に座り、新宮寺さんの股間に顔を埋め、濃厚に含み倒す。そう、チークタイムの終了は気まぐれなので悠長に時間を費やせない。そして新宮寺さんのペニスがより立派に仕上がると、私はゆっくりと背中を絨毯に着かせる。新宮寺さん来て。体位は擬似正常位。細かく言えば両足を挙げた深山の体位で、絞り切った足と股間で、その程よい隙間に、新宮寺さんのペニス来ての、濃厚な素股だ。  新宮寺さんは薄暗がりのシルエットで悟り、私の高く上がった足の根本の股間に、新宮寺さんのペニスがスルッと入る。丁寧な前戯をすべきだろうが、上潮の会はただ上品で貴賓溢れるものだ。この薄暗がりに隠れて、暗黙の了解を遵守しつつ、互いにフルスロットルで飛ばそうかだ。  私の愛液で、深山体位の素股のグラインドが上がる。ああ、クリトリスがいい具合に擦れて、とても気持ち良い。妙齢そのままに声を挙げたかったが、私は必死の両手で口元を隠し小さく喘ぐ。ああ、このまま抜け出して、ホテルの部屋で門限21時迄非常に励みたいが、上潮の会は性欲に走ったSEXを禁止されている。ああでも、今迄そういう失態がないので罰則規定はない。この勢いペニスが良いだけに、純粋に我欲に浸る。いや、油断した。 「ちょっと待って、新宮時さん、私、良い、行っちゃいそう、行きますよ、はあ、」 「ああ、僕も丁度良いタイミングです」  私の身体がガクッと震えると、同時に。腹、胸へと、何か素晴らしい軌跡が走る、新宮寺さんの射精だ。懐かしくも、純然たる芳しい栗の香りそのもの。ああいい、私はお腹の精液を拭い、口に運ぶと、そう、これこれと堪能した。  そして間も無くで、照明の灯りが全開になると、一際大きな女性のよがり声二人分が聞こえた。何だろう。見渡すと中央に女性二人。別に上潮の会では不思議ではない組み合わせだ。いや待って。私は、純白の蛍光色ダブルワイドスウッシュリストバンドでお腹の精液を拭き終えると、よがる二人へと急ぎ歩み出した。  女性でしかない、濃厚なピチャピチャ音が、足と足を交錯させ、カントとカントを真正面から対峙する貝合わせから、愛おしく響く。女性好きなら、見ただけで鼻の奥が柔らかな香りで咽せ返る筈だ。  そう中央の二人は、瓦と阿津子さんの組み合わせだ。ヤングビンゴ大会でさも覚醒し、尊い情欲が至ったか。この連携はただ美しい。  貝合わせの果てに瓦が軽く行くと、その次に阿津子さんが腰を激しく生かせ、ここも7分の加減で行き、仰反る。そして攻守交代し、瓦がついて行こうと精一杯に腰を振り、こちらも7分で行く。瓦の世間知らずって何だったのだろう。この展開、あまりに素晴らしいリレーなので、記憶に深く留めよう。この間に、ホール全員が中央に集っては、感動で声を失くす。美しくそして逞しい。  そしてその交錯5往復で、瓦と阿津子さんは体力を温存したまま終える。好きと好きを確認すると、互いに濃厚な口付けをする。敢えて愛を確認する時間を、阿吽の呼吸で設けて、完璧に出来上がっている。  迦楼羅がビジネスかなの視線を、私に送る。私は視線を、二人の合わさった胸に窺い指す。瓦の乳頭が尖り、阿津子さんの2児を育てた立派な乳首の固さを誇るから、本物でしょうと。そして、私のついの拍手から、皆も惜しみない拍手を送り、円満に終わりお開きになる。  ◇  それから3ヶ月後。小比類巻瓦は自由地帯24区をZepp Shinjukuでの卒業公演を持ってアイドル大手事務所を退所する。女優になりたい。瓦の、今や底知れぬ美しさから誰も止める者はいなかった。淑女がアイドルとは、鈍感な男性でも違和感はあろうし。  そして、瓦が移籍した事務所は、若林阿津子さんが新たに発足させた、夫社長の日本芸術映画の関連会社のJAMパイロンに入社する。ビジネスプロセスは俳優アカデミーを兼ねた運営だ。  さて、その度を超えた仲良しから、噂も何も見てそのままだけど。瓦と阿津子さんは出来上がっているので、育児を終えた阿津子さんが、瓦の為に奮起したかだ。ただ、これは日本の芸能において然るべき朗報である。  より一皮剥けた瓦は、養成期間中でも途切れぬ仕事で、より世間に顔馴染みになる。  より2年後。小比類巻瓦は瞬く間に成長し、日本芸術映画の中作の文芸映画の主役になる。文芸映画は、風上信夫さん書き下ろしの「はなのしらべ」。昭和初期の函館の娼館に売られた娘の悲哀さの生涯。そして準主役として花魁役の瀬戸迦楼羅もキャスティング、脇も演技卓越俳優が配され盤石になる。 「はなのしらべ」の画作りは、俳優の接写が多く。スクリーンに裸体が大きく映しだされても失墜しない映像美は、至高のエロス作品として、より海外で評価される。瓦と迦楼羅の雪原の心中シーンも、函館の冬の美しさと共に極上のものになった。  アメリカの映像アカデミー賞にも、日本映画として唯一選出され注目された。まあ、私もかなりあっさりと、瓦と迦楼羅に抜かれる訳だけど、まあ、仕方ないよねと。  ただ、私はどうしても悔しく、若林阿津子さんのオフィスに表敬訪問、実質怒鳴り込みする。阿津子さんはどうしても来るわよね、と待ち構えて余裕綽々だ。今の優里さんは活劇作品が主戦場でしょう、良いブッキングするから待っててと諭された。でも、今脂が乗り切ったエロスを映像に残して起きたいのモヤモヤ。はあだ。ただそれも、上潮の会に、私のスケジュールをいつの間に調査され可能な限り開けさせられた上で、都度招待されているので、高みが果てしないエロスの溜飲は降りる。  しかしになる。迦楼羅は芝居にのめり込め過ぎて、旦那がスポーツコーディネーターの女性チーフと出来て、離婚を一方的に持ちかけられて、一つ一つ項目をチェックしながら協議離婚した。  ある日の丸の内のカフェの個室。迦楼羅との相談会はこんな感じ。 「離婚はしんどいわ、やはり女性と落ち着こうかな」 「SEX50年、身体が老いさらばえたら、あとは育んだ愛と心の繋がりが、人生の全てよ」 「身体ね、心ね。麗子さんも、言うのよ。身体が緩んできたら、迦楼羅、幹事お願いって。全然、衰えないのに投げかけられてもね」 「迦楼羅はそれどころじゃないでしょう、下着の会社に忙しいんでしょう」 「そうなのよね。儲かってるでしょうと言われるけど、スタートアップでまだ借入沢山よ。それで、どう」 「どうは、私がお手伝いと言ってもね。バレエレースの監修で、お手当貰ってもね」 「雑誌掲載の試作品レース下着は好評よ」 「迦楼羅、俳優も社長も欲張って。気をつけないと」 「それを、率直に言ってくれる、お友達が多いのは幸せよね」 「TACCH辞めて良かったは無しよ。私はTACCHがあったからこそ、夫さんと結ばれたのだから」  ここからは、夫婦円満の私が諭す。まあ、私と迦楼羅がセットで、迦楼羅の再婚候補にモーション掛けたら、迦楼羅の再婚は幸せには間違いはない。そう親友ですもの。
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