yuduru.

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 ゆづる事鴨池弓弦は、非処女組が鶯谷マンションの寮へと、頻繁に男性連れ込む事に、大きくブチ切れたまま、鶯谷の寮を退去する。その後電話のやりとりでTACCHを卒業し、実家の鴨川に戻り、その長身を活かして、京都のモデル事務所審美社へと移籍した。  京都では、その長身美麗と化粧映えする事から、適所でモデルとして抜擢された。そのタッパから、TACCHの最後方で存在し続けるよりは良かったと思う。  弓弦の転機としては、オーライレブンスレコード各レーベルのMVのここぞの勝負曲のヒロインとして抜擢される。日本のオルタナティブロックのThe ProsperityのMVでは、バンドメンバーはよく知らないが、どうかしちまった様に踊るゆづるはよく知ってるの、不可思議な現象を起こす。  そんなゆづるとのお食事会は、どうしてもスケージュールの都合でと断れないと、すれ違いが続いた。そうとは言え、気づくと同じ雑誌に載っている。どういう事も。ゆうりは、未だそういう緩い事務所にいるんでしょうで、堰を切ったようにオーライレブンスレコードマネジメントの愚痴が垂れ流される。  ◇  2021年春。私は、事務所オーライレブンスレコードマネジメントを退所して、新しい事務所オフィスだんぐりに移る。団栗社長からは、一から仕事として雑誌を主戦場にされる、そして、事務所先輩の椛島帰蝶のバーターだけど、こういうどうかな優里で、8月のナゴヤドームの2021名古屋Feel So Badコレクションの、工房のMirage of the celloのモデルを誘われる。おお、Mirage of the celloの、コンセプチュアルでスリム志向、正しくこれですよと、私は思わず立ち上がる。  でも流行病真っ只中であり。団栗社長は入場条件厳しいからお客さん来ないけモチベーションどうなの。モチベーションは気合い入れます。とは言え流行病で死にませんよね。後遺症きついから感染予防してね。そこから交友関係含めて、開催前は律してと釘を刺される。  ◇  モデルの大仕事とあり、日々シェイプで身体を磨いては、2021 Nagoya Feel So Bad Collection当日を迎える。  14時開演20時終演の長時間ながらも、ナゴヤドームが流行病禍でイベントキャンセルが相次いだ為、格安で確保出来たので、ただ感慨に浸る。TACCHで夢見た、あの武道館のステージ、その先のドームに立てる日が来ようとは。ロングランウェイでぐすんと泣いた。  そして、午前のリハからが女の園だ。グランドの外野1/4がバックヤードで、参加17社に、かき集められたモデル185名、早くも全裸がわんさかで蠢く。流石に女性の生粋の香りで、私であればこそで眩暈しそうだ。  モデルのヒエラルキーとしては、流行病禍の行動制限から国内に留まるトップモデル。メディアで活躍する気鋭のタレント。中部地方で活躍するローカルモデルにアイドル。そして最後にバーターモデル。まあ私はバーターで、最底辺のそこだ。  そして、弓弦も同じ工房のMirage of the celloから選出されており、当日ギリで、はしゃぎながら合流して、互いに近況報告をする。ゆづるに芝居に来なよ。タッパしか見られないから、モデル専念かな。それなら海外行く行かない、互いに海外かと思いを馳せる。  いざ開演。運営による一報では、女性オンリーで入場数は6000人。スタンドで36000人収容、そこから外野席周辺16000はセッティングされていないので1/3しか埋まってないのは寂しい。どうしても流行病の煽りを受けている。  まあ、Mirage of the celloは最後から2番目なので長いかなと。ランウェイ以外に、各ブランドのショウケース、幕間のステージもあるので、女性の園を眼福しながら、まあ頑張ろうかだ。  バックヤードは尚も忙しい。午後早くの段階で、衣装変更とフィッティング確認。デザイナーの意向も受けて、ステージ演出が縦横無尽に変わっているらしい。常連モデルは慣れっこだが、場慣れしてない娘は、ああと、全裸で開き直って、スマホ見たり。うたた寝したり、お菓子を啄む。そうかと言えば、見境いなくおっ始める輩もいる。  全裸にヒールサンダルの白鹿玲香は、全国放送連盟の白黒歌合戦常連の愛知のアイドルグループART of TOYの絶対的エースだ。そして、Mirage of the celloの一番手を任せられる。こんな奴なのにだ。  白鹿玲香はエースの奢りか、接する女子に自らの胸を揉ませながら、お返しねといたいけな娘の胸を揉み尽くす。明らかなセクハラの逃げ道だが、玲香の絶対的地位の威圧感から逃れる事は出来ない。行けると思ったら、憚りなくペッティングに入る。羨ましいは、まるでないが手順が下品だ。玲香は、時間が経つほどに暇な娘を見つけては、本格的なレズビアンの戯れに入り、カントを舐め合う。  周りは、この名古屋での白鹿玲香の行状はやや周知で、そういう方よ。と常習性が晒されされて行く。私はいきり立ち、一息ついて、次の獲物を選ぶ玲香の前に立つ。名古屋美人の卵顔、首筋がシャンとして、和服が随分と艶やかだ。そう言えば演歌のレパートリーも多い。性癖も容姿も過分過ぎるものを備わっている 「玲香さん、暇ですよね。まだまだ時間ありますね。親睦を深めません」玲香の手を取り、私の左胸を揉ませる。 「優里さん、それ私も思ってました。同じチームですから、呼ばれる時も同じですよね。フフ、」私の手を引き寄せ、玲香も左胸を揉ませる。ロケット乳の割には、男性の手を溢れさすものではない。見た目は良いが内容は伴っていない。 「玲香さん、いやですよ。もうこんなに乳首立ってますよ」ぐいぐいと揉みほぐす。 「あふ、うん、そうね。優里さんの立ちが悪いのは、私が下手なのかしら、ごめんね」舌の根が乾かぬうちに、玲香は私の左胸に吸い付き、乳首を転がす。下衆が 「ああ、駄目、玲香さん、私26歳で処女だから、乳首はこんな感じですよ。ああ、ああ、良い」くだらない演技だ。 「えっつ、」  玲香が驚き、私の胸から口を離すと、下卑た口元になった。ああ、こいつ。同じ女性にも関わらず絶対処女奪ってるなで、怒りが沸々沸いた。私は玲香に周り込み、上半身を屈ませ、お尻をピシャと叩いた。麗香はビクンの衝撃で、愛液が太腿を伝うと、右親指をカントに滑り込ませ、膣内に捩じ込む。そして細かい振動を律動を促す。 「ああ、いい、ペニスが入ってるみたい、もっと頂戴、もっとね」 「やだ、玲香さん、ポークビッツでしか行った事がないのですか、本当格好悪い、」  私は、その言葉と裏腹に、親指で膣上を激しく擦り上げると、玲香があああ、絶叫しながら痙攣し、とめどない潮を吹き床でのたうち回る。行くの前置きも無く絶頂とは、日々絶好調なのか。  さて、玲香は女性を見る目があるが、ちっさい男子としかしてないとこんな感じか。  玲香の瞬時のノックアウトに、私の賞賛のオベーションが送られる。私を怖がるより、鬼退治に溜飲が下がるのも、やはりどうか。まあ、バックルームはこれでやや平穏になった。  そして18時を回ると、Mirage of the celloの出番が漸く回って来る。  Mirage of the celloのテーマは、より重ねた映画設定の「The NATION」。さて、ここ迄演出確認の呼び出しはあるも、全裸で三度寝なんて、まあ名古屋は治安が良い事だ。玲香がいなければ、私がお行儀よく物色が出来たのに遺憾でしかない。  ランウェイの順番としては、ART of TOYのエース白鹿玲香。肉体派事務所先輩の女優椛島帰蝶。ART of TOYのディーヴァ円城辰巳。元TACCHの親友鴨池弓弦。私新進女優修行中天宮優里。ワールドトップモデル多岐川頼光の順繰りだ。  ナゴヤドームの超ランウェイは、セカンド奥からバックネット迄の片道約50mを映画テイストの交響音楽に乗って往復。普通のモデルなら、こんな長いの居た堪れないになるが、こういうステージも僥倖だと思うと楽しい。何より男性がいないので衣装の下が素っ裸でも心持ちが楽だ。  当然、超人気の頼光さんへの歓声も多いが、次に何故か私。それなりに読者モデルのランキングを駆け上がって来ているので、その線かなと思ったが、バックヤードに戻った頼光さんに、ナイスランウェイと声がけを貰う。やはりバレエ公演のしなやかな佇まい、ステージを包み込む感じが分かるかな。イエスとハグされる。。  そして、最後の一周。テーマはガンアクション世界観映画であり、その筋書き的なアイコン衣装が続く。  クライマックスのトップは、Mirage of the cello社長兼デザイナー桑名真魚の渾身作である、琉金をモチーフにした7mの裾をたなびかせ、かなり深い肩出しドレスを着た白鹿玲香が自信満々で練り歩く。スタンドに淡い歓声が沸く。そうなんだな、この琉金ドレス負けないのは、自意識の高い白鹿玲香しかいな。  ただステージも後半、しかも夏と来て、汗で超ランウェイが湿っているので、どうにも玲香の歩みが逐一止まる。そしてどんどん詰まると、後続が固まり、帰蝶さんと語らう。寝かせないで舞わせないなさいよ。エースになったつもりで気配りが回ってないですね。そうよね、いらない所が不器用よね。帰蝶さんが歩みを早めると、玲香の琉金ドレスの裾を意地悪く踏む。散々後続が詰まってるから、故意には見えないのでナイスジョブ。  玲香がずっこけながら哀れが露わになる。琉金ドレスは深い肩出しドレスなので、玲香が面白い様にスルッと剥き身になり、つんのめり、頭から全裸で転がる。絢爛な「The NATION」コンセプトの筈が、スタジアムが爆笑に包まれる。そりゃあいきなり剥き身だし。  この雰囲気も何かなを察した、2番手の椛島帰蝶が折り返し地点で、服の構造を示すべく衣装をはだけさせ、胸を全開に晒しながら華麗な歩みを続ける。3番手の円城辰巳もボーイズスタイルの機能性スパッツに編み込みタンクトップを無造作に脱ぎ、実は胸もある姿を元気に歩く。4番手の鴨池弓弦は胸開け素肌の機能ビジネススーツの前ボタンを外し、肩からはだけさせ、旬な色気を放出し、綺麗な乳房を晒しながら、満遍なく観客に見せる。そして私、ハリウッド様式のショートホワイトドレスの肩紐を、皆の流れで外そうとしたが、芝崎一文先生からあなたの乳房は財産だから、媒体に載せない事と言明されている。そうれもそうか。それならばで送風機の前に立ち、ショートホワイトドレスの裾を大きく回せ、カントを押さえた上で麗しい臀部を晒し、左手でキャハ。このラッキーコケティッシュさで、女性ばかりの筈なのに低いどよめきが唸る。女性のつい地声はこんな感じだ。最後は主人公たる多岐川頼光が、襟付き深紅レザーレオタードに、横に大きく広がったの純白カウボーイパンツで闊歩し、折り返し地点で前面のファスナーを胸どころか、恥丘の先の割れ目までクッキリ見せる。堪らずバックスクリーンに釘付けになった。これは戻って近くで見るべきかと過ったが、今はコレクションの最中だから、私は超ランウェイ続行を決め戻った。  それから遅れて、その次が、小さなあっつ、の不思議な連なりになった。  何だと思ってバックルームの右脇から顔を出したら、無惨に剥き身にされて転がっていた筈の白鹿玲香が、簪一本の素っ裸でランウェイで歩き、エリートモデルぽく、どう、どう、と観客に晒し振り向く。とうとう鶏冠に来てるな、これはコレクションなのに全裸晒してどうする。しかも乳首も性器も黒い色素沈着して、見応えが失せる。  堪らず桑名真魚先生が頭を抱え、スタッフが大いに嘆く。何々。掻い摘むと、流行病につき、急遽世界同時配信が決まったのに、その後のアーカイブ配信どうする。そういえば喧騒の中で、配信は聞いたような聞いていないような。やっちまったなエースアイドル。その素っ裸の白鹿玲香がドヤ顔で戻って来ては、最高だったでしょうとほざく。こいつ人の話まるで聞かない唯我独尊と思い知った。皆が声も出ず、後退りする。  直後のSNSは、白鹿玲香の燻んだ全裸のスクリーンショットの雨霰だ。控室に戻ると、鶏冠に来ている白鹿玲香が、スマホのコメントを見ながら、カントに指2本突っ込みぱなしで倒錯の世界で泳ぐ。来て、もっと来て。誰に言ってるやら。同じART of TOYのディーヴァ円城辰巳が、私の背後につき耳たぶを甘噛みしながら。 「凄いビビるよね。ステージが上手く行った後の、玲香の控え室はこんな感じ。比率は、女、女、男かな。高みと性衝動がニアなんて、ヤングエリートにありがちでしょう。まあ、多めに見てよ」  それを聞いた帰蝶さんが、大きな付箋紙に何かしらを書き殴る。おや、白鹿玲香との一日SEX自由券。面白いな帰蝶さんはだったが、20枚書くと素肌にモデルタンクトップ・ショートパンツで出て行った。  そして程なく、控え室に男性スタッフが本当に並ぶ、致すの、ここで。辰巳が、するよ、まあ人数多いけどと慌てる素振りも無い。  何より、若い婦女子は叫び声より興味津々だ。  帰蝶さんは、そう食いつき良いでしょうと言いながら、男性スタッフに次々スキンを3枚を丁寧に渡す。そういえばゲートに置いてたなスキン。まさか使う事があるとは。そしてあの地元エースアイドルの白鹿玲香とのSEXとあって、忽ち囲まれ、丁寧も獰猛な腰付きで、男性の迸りが次々放出されて行く。玲香は、あうあうって、何か気が利くいい事言いなよだが、鶏冠に来てるなら、そんな感じか。種馬の種付けってこんな感じかなと、緩急の無い鑑賞に付き合う。  そうこうで、スタッフの声掛けでフィナーレですと、ステージに促される。ただ、白鹿玲香のSEXは終わる気配は無い。  ファイナルのステージは、匂い立つ女性がステージ上に勢揃いし、女性のみの観客から、規制が掛かっていても大きな声援を貰う。やはり、大きなステージは良いな。私は乳頭が立ち、股間もジュンとする。いつか団栗社長に、男だけの会場に投げ込んでくれが叶ったら、男性の蒸気に当てられて、性本能の準じて濡れ濡れなんだろうな。妄想はそこそこに、私は観客へ名残惜しそうに手を振り、袖へと戻る。  そして控え室帰ると、何だこれの、無惨過ぎる白鹿玲香がいた。全身精液を浴び尽くして、使用済みのスキンが散乱する。呆けた笑いの白鹿玲香が、浴びた精液をなぞり、次々口元に運びうっとりする。飲みたりないのか使用済みのスキンを手にし、たっぷりの精液をゴクンと飲み干す。イカれ過ぎてる。これは、明らかな陵辱なのだが、出来上がった白鹿玲香の動静に皆が心奪われる。そして弓弦が声を張り、皆をかき分けて来る。 「ちょっと、どいて、優里もバケツ持って」 「ええ、ああ、そうね」  弓弦が先、そして私と、バケツにいっぱい入った温水を、淫らな白鹿玲香へと勢いよく掛ける。バシャン、バシャン。ヒーは確かに聞こえたが、そのまま白鹿玲香は気絶した。  温水で、玲香の全身に浴びた精液の半分は飛んだが、こびりついた精液を、私達が丁寧にテーブルの布巾で拭い落とす。 「ゆうり、私もTACCHに、ずっといたらこうなっていたのかな」 「こいつとは、全然違うわよ」  私は不意に涙が溢れた。そして、精液を拭い落とす手がどんどん連なり始めた。玲香に可愛がられている女子が、玲香の身体を拭い始める。人格は歪でも、エースである事は人望がどうしても付いてくる。  ◇  その2021 Nagoya Feel So Bad Collectionの反響はと言うと、メディアの取り上げは、流行病渦中のイベント先駆け事例として大成功のみ。録画配信も程よく編集されて、乳房に性器は見切れている。  ただその一週間後に、エース白鹿玲香がART of TOYを解雇された。大雑把にコンプライアンス違反の一括りでプレス発表はされる。Mirage of the cello社の桑名真魚先生もお怒りと大きく聞く。大作なのに玲香の素っ裸は汚点この上ない。何よりコンプライアンスの、終始おっ始めるのアレだし。そして、ART of TOYは出入りが異常に多いので、本来ならば現在の54名以上の、東京を凌ぐ清純派グループであるのだが、白鹿玲香が思春期の娘を見るとセクハラが容赦無いから規律も乱れようし、漸く糺された様だ。  その後、ART of TOYの事務所を首になった白鹿玲香は、AV監督デビューする。懲りない奴なんだろうね。ただ、4ヶ月一辺のリリースで、1本の制作費の3000万円と売れっ子AV女優パッケージの10倍を捻出している。さぞや豪華だろうも、作品は白鹿玲香脚本が大甘で、特定のフェチにしか届かず、売り上げは目標に大きく届かない。制作費は到底回収出来ず、大手AVメーカーであっても、白鹿玲香監督の2年目の更新はなかった。  メディアインタビューでは、自ら出演すれば良いでしょう。総合芸術の旗手に貴様失礼だろうと、声を荒げ一気に不機嫌になる。そうか、文化人に転出したつもりだったのかだ。  白鹿玲香が監督業をクビになってからは、BSのお色気番組の一司会者になり、トントンになっている。メディアではとうとう積極的に見なくなったが、世渡りは抜群に上手くなっている。  あと、それから6年後、一緒にニューヨークで仕事する事になるとは、誰もが思いもしなかった。  まあ、話が若き痴女に逸れたので元に戻る。  私の2021 Nagoya Feel So Bad Collectionのガールズインプレッション投票順位は12位と、まあ名古屋組織票には勝てないか。美尻を晒したのにガックリ来た。とは言え、15位の椛島帰蝶に勝ってしまい、流行病禍なのに自宅に招かれ、絶対5kg太らせて勝つとの腹いせを受けるも、実質ご褒美会だ。ただ、帰蝶さんの方が逆に5kg太ってしまい、私が山手線半周ジョギングの提案し、3週間付き添ってやっと回復した。  とまあ、ガールズインプレッションのランキングを見ると1位頼光さんは当然だろうし。いやと、3位に鴨池弓弦がいるのだ。何故なのか、その場で直電したら、お世話になっているファッション誌フラジールのweb集中インタビューの苦労話が好評で、そのまま好印象掴んでるんじゃ無いかな。実際に努力して神様にも愛されているからTACCHも離れるし、負けを正直に認めざる得ない。  その3位を経て、弓弦はスポンサー通じてホンダ N-ONEを景品に貰った。そこからが、早くから一本立ちした弓弦の企画力が発揮する。ホンダ N-ONEで、目的は行き当たりバッタリも、日本一周を目指し、自主配信し楽しもうだ。不定期配信ながらも、弓弦は喋りが基本立つので、PVを順調に伸ばし、私も東京から南東北編に合流した。私も当時は暇だったので。  そうこうで、自動車で渡れる日本国の各島各僻地も具に周り、2022年晩秋に、ゴール霞ヶ関で、弓弦の独自企画はBS番組に昇格し、インドからアジア横断を目指す一大企画になった。  ただBS番組はより劇的になる。アジア各地で自家用車をどう買うかからの七転八倒を描いて、12枚のプロデューサーヘルプカードを要所で使い、私も冬の釜山に強制的に呼び込まれては、新たな中古車を買うべく、釜山の水産加工場で奮闘した。その後はゴール間近の韓国ともあって、付き合いで丸の内のゴールテープを一緒に切った。  つい皆から、優里美味しいところ持ってくなは、言うに言えない女性の友情物語がここにも有る。  ◇  2022年初夏。私と弓弦は、ホンダ N-ONEで福島の山中を散策する。フェリーは離島位で長距離は無い。あと高速道路厳禁の縛りもないので、サクサクと運転すると2ヶ月弱で回れる。ただそれで面白い映像が撮れるかという、当然Noだろう。別に番組納品日も決まってないので、面白い映像が撮れ、ノートPCで編集して、動画チャンネルにアップすれば、それで良し。進捗もアナリスティックを見て、まあパンチ無かったかの反省会はする。  このコンビのここ迄で、房総、鹿嶋、鹿沼の収録したけど、私の相乗り効果は房総から伸びが悪い。雛壇だったら笑っていられるが、トークで繋がない事にはだ。いや私、現在20代のモデル業にそこ迄の力量は無い。故に映像素材こそが旬と結論づける。  そうこうしながら、福島のやや中央部の、山を道なりに進むと皆川村に着く。不意に芳醇な匂いがしてくる。互いにいいねいいね。そして、弓弦が素っ気ない立て看板を発見する。【古賀友和豊作旬野菜研究所は、こちらの道です】。行くの。豊作だったらおもてなしあるでしょう。まあ軍資金は共に事務所の月給の自腹なので、おもてなしにありつくのはベストな判断だ。  そして、道なりにホンダ N-ONEを進めると、ビニールハウスが8つある。何気に、若い農夫とハードボイルドな農夫が二人談笑していたので聞いてみた。 「すいません。古賀友和豊作旬野菜研究所は何処にありますか」 「そこの古民家二棟ですけど」 「お嬢さん達、どこのインターンかな」 「博士、インターン取らない方針じゃないですか」 「そうだったね」 「あの、人手不足なら、ガンガン手伝いますよ」 「悪いけど、収穫とデータ取りで根気いるからで無理だと思いますよ」 「大丈夫です。私達、若い時からアルバイトで苦労してますから。路上調査相当だったら頑張れます」 「お願いします」 「鮎原君、納品先増えたから、お願いしようよ」 「博士も。ああ、まあ良いですけど。君達旅行者だよね。この辺旅館まるで無いから、宿泊部屋と三食提供するから、それでチャラで良いよね」 「ええ、ついでに映像撮って良いですか」 「動画投稿マニアかよ。困るな、但し名前出さないで貰えるかな、これでも研究所だから、苗の盗人来られたら面倒なんだよ」 「了解です」 「編集のぼかし、任せてください」  私達はモデル女子ならではの営業スマイルを見せると、不思議がられた。まるで通じない。まあ、山奥に農業に程遠い女子が来て、何を企てているかもあろう。  と言うことで、午後から、自前のオーバーオールに長靴に着替えて畑の手伝いに入った。準備が良いは、無頼旅はこう言うのがザラでもあり、作業衣料店に通い慣れている。  学者さんお二人の大凡の説明を受けると、世界一美味しいパスタ用トマトを試作中だと。成功してないのですか。農業大学院生卒の助手の鮎原一生のインテリトークが軽く30分饒舌に語られる。古賀友和博士もちょいちょい、私達に分かりやすい単語を解説する。大層な研究所は福島で良いのですか。鮎原助手が、よくぞ聞いてくれたでより饒舌になる。  そうこうで農作業も終わり、夕食の準備に入る。古民家二棟は、向かって左が古賀博士宅。古賀博士宅が、書類書物が膨大な為足の踏み場が無く、会食と面談は向かって右の鮎原助手宅になる。まあこちら程々に電子化が進み、ファイルサーバーで切り盛りしている為、ゲスト最大6人は収容可能だ。  そして、古賀博士の苦労話を切に聞きながら、おもてなしで出て来たのは、そのままパスタにリゾット。農家なのにハイカラで撮れ高が稼げる、即動画をオンにする。肝心の出来栄えは、トマトの酸味が旨味とマッチしている。美味しいですね。そうだね。何で素っ気ない。そうそれが3食であるのは、翌日の朝食でお察しして、私達が台所係を強引に引き受けた。  やや夜遅く。古賀博士は研究があるから、あとは若い者同士でと、すっぱり切り上げる。そうなると鮎原さんとの駄弁りになるが、割と分け隔てなく気さくだったので、私達の身の上話もする。これから駆け上がる芸能人です。TACCH何それから、アイドルとはなんぞやのレクチャーに入る。ガラパゴスカルチャー興味深いね。鮎原さん、そこを支えているのが結構なおじさんなんですよ。高齢化で先のない商売だね。うーーーん、その通り。  そしてお開きで、私達は奥の間を用意される。それ程カビ臭くなく、手入れもまめだなとの印象。ここからが女子トーク。 「鮎原助手。取り敢えず、好印象。優里、どうする」 「私はどうかな」 「優里、見る目ないな。インテリのペニスって、味わい深いものよ」 「インテリペニスはこれでも知ってるわよ。鮎原さん、そんな大きくは見えないけど」 「そうじゃなくて、真のインテリは反りがいいのよ。あれね、優生保護として、ペニスってそういう進化してるのね」 「弓弦、詳しいね。営業経験なのかな」 「そこね、合コンよ。京都も東京も、日本中から男子から集まってくるもから、選り抜きが一苦労。とは言え御子族系の合コンも、身内話が多いから、ごめんなさいそれどな誰です。おや、知ってる知らないのやり取りの面倒臭さ」 「つまり、鮎原さん当たりなの、」 「どうかしらね、優里をチラ見してるから、落としたら教えてよ。手強いから、どっちかに陥落しても、頂くから」 「まあ、恋愛シミュレーションはしてみるけどね」  その後五右衛門風呂上がりでも、用意された浴衣で取り止めのない爆笑女子トークは続き、明らかなインテリの咳払いが聞こえたので、私達は布団に入った。  ただ、弓弦が1時間おきにトイレに行くので、そんな近かったかな。まあ、鮎原さんに一声掛けてるのだろう。お仕事大変ですね、お夜食作りましょうか。そういう情熱は応援したい。  ◇  翌日の朝は、そんな気掛かりで大寝坊する。そういえば、鮎原さんが朝の仕事もお願いしますとは言ったけど、まさか5時、いやーそんな現場無いよ。隣の弓弦が寝ぼけたまま、ファーとはだけたまま起き上がり、鮎原さんの右手を自らの右胸を揉ませる。 「ここの所浮腫んじゃって、大学院卒業なら分かりますよね」 「別に病理的兆候見えず。これは出荷5日前、健康的に仕事すれば、治ると思いますよ」  鮎原さんが後で来てくださいねと言い残すと、畑にあっさり向かう。私と弓弦が顔を見合わせる。鮎原さん手強い。早く手を打とう。  そして、そのまま2日目超早朝。私達は農作業に従事する。朝5時作業場チェック。朝7時から9時迄、食事を取りながら、新聞3紙に、全国放送連盟のニュースとごきげんようドラマを見て後片付け。8時半から12時迄の再び作業場。12時から14時迄は、食事と、博士達はデータ確認と、私達は昼寝。ここは、気を引こうと飲料井戸で無邪気に全裸で、東北の夏は暑いねと、水浴びをする。博士は爆笑、古賀さんは何してるの視線。14時から18時迄は、作業場で最後の踏ん張り、後片付けも並行作業。何か長いな、9時間労働か。全てが肉体労働では無いものの、この有り様では、古賀博士と鮎原助手の二人は困難だ。と言うことで、夕食にて、この研究所で2週間頑張ります宣言。助かるね、お盆周辺じゃないと人手集まらないから。配信はどうしたも、南東北循環ドライブは、山形は大幅に削ろうで、弓弦とは意見が一致している。  そこから、4日目迄は、モデル業の私達は裸体が普通ですを刷り込み、ここは成功する。そして5日目のお昼に。 「本当に冷房無いんですね。鮎原さん、どこか涼しい所ないんですか」 「優里さん、華奢だしね。冷気のあるスポット教えるよ」  古賀さんは私を連れ立つ、弓弦の冷ややかな視線を浴びながら。鮎原さんに連れて来られたのは、段々川辺の大きな欅の下だった。常時風下で、イオンを多く感じる。そして、古賀さんが用意し敷いてくれたシートに、本心から無邪気に寝そべる。本当に涼しい。 「うわー、ここ、良いですね」 「郵便屋さんでさえも来ないから、オフの日はよく佇むね」 「えっつ、研究所にオフあるんですか」 「第1と第3日曜日。教会に行って、買い出しに行って、まあ、ついでにここかな」 「全く古賀博士も鮎原さんも働いてばかり。お疲れですよね。おや、鮎原さん、汗かいてますね。良いデオドラントシート持ってるので、私、汗拭きますね」  強引、私は基本それだよ。ここからは、コレクション出演で得た技で、鮎原さんを上半身どころか下半身もむき身にして、私は、鮎原さんの背中に回り込んでは座らせた。私もデオドラントシートを準備しつつ、瞬時に全裸になる。実にいいね、野外はね。  私は、鮎原さんの背中を丁寧に拭きながら、全く関係ない世間話をする。全裸なのに色気が無いが、鮎原さんはそこから始めないといけない。  そして、鮎原さんの背中を拭き終えると、身体に密着し、背中越しに鮎原さんの前面を拭く。弓弦がインテリインテリ言うから、柔っちいと思ってたら、背筋もそうだけど胸筋もあるので、これが男性だよと、つい堪らず凭れてしまった。  鮎原さんは別に警戒もしないので、いよいよの股間を拭う。ペニスの根本から先までのストローク、これは確かに、弓弦の言う通りいい反りだ。私は脇の下からペニスを覗くと、これがいい仕上がりになってる。さてこの野外の解放感、ここで処女を失うべきかにもなったが、基本結婚相手に捧げたいし、弓弦が鮎原さんをお持ち帰りにするだろうから、その思いはとどめた。さて、丁寧に説明しながら、回り込んで含もうかと思った時。 「鮎原さんのペニス、素敵ですね、ちょっと良いですか」 「ああ、ええ」  いつの間に目の前に立つのは弓弦だ。スルッと全裸になり、屈んでは、鮎原さんのペニスにスキンを被せる。自然かつ10秒の早技だ。そして弓弦が膝立ちで、女陰を開くと、愛液がツーと伝う。弓弦のアドバンテージでペニスを握り、膣に滑らかに迎え入れる。ピチョ、ああんと、弓弦が座位で早くも仰け反る。全く、弓弦も気の長い導火線を持っているものだ。何よりは、鮎原さんがごく普通の成り行きで、弓弦の出荷前3日の乳房を揉むと、いい、と弓弦が髪を揺らし仰反る。 「弓弦さん。俺、ほぼ何もしてないんですけどね」 「駄目、ダメ、これで良いの、入ってるだけで行っちゃいそう、鮎原さん、最高。ムダにイケメンが小憎たらしい」 「そうですか」  鮎原さんは、両手で弓弦の腰を持ち上げ、グラインドさせると、7回で弓弦はそのまま背中から倒れ、行っく、呆気なく果てる。実に早い、この間はどうするのよ。しょうがない、私は露払いは嫌いではない。  私は鮎原さんの前に回り込み、鮎原さんのペニスからスキンをパチンと取ると、10秒凝視する。ああ確かに。これだけ反りがあると、グッと子宮押し込んで、弓弦でなくても早イキはどうしようも無い。 「鮎原さん、良いペニス持ってるんですね」 「それ、OBの先輩からも言われたけど、イマイチ分からなくて」 「女性の良いは、大凡男性には分からないものですよ。むしろ鮎原さんは知らないで下さい。研究に支障が出ます」  私は大きく口を開け、喉も開くと、鮎原さんのペニスを根本迄含み、徐々に絞り上げる。男性が喜ぶディープスロートは、芝崎一文先生のレクチャーで合格は貰っている。ただ鮎原さんは、大凡性体験が少な過ぎるのか、快感のツボを得ておらず、私のディープスロートを何と7分も持ち堪えてしまう。そして鮎原さんが、行く、と声を絞る。私は、相当溜めているであろうの精液の迸りを予感し、瞬時に喉を閉め、口内で炸裂させた。案の定たっぷりだ。うん、これはトマトの芳醇さだ。それは毎日3食トマトに食べていると、身体の分泌がそのままトマトになるものだよ。そしてゴクンと、3回に分けて飲み干す。 「鮎原さん、とても芳醇でした。ご馳走様です。そして、鮎原さんの目指すトマト見えた気がします」 「優里さん。実は、勉強熱心なんだね。聞いても良いかな」  私は堪らず爆笑する。いや、そうじゃなくて、古賀さんの作りたいトマトはもう身体の中にあるのですよ、なんて生々しくて言えない。安定した芳醇を如何にキープ出来るか。そうビストロ向けだから、毎日味が変わっても如何なんだよ。まあ、今さっきの精液の実食をオブラートに包み込んで話す。。  その次の日から、雨が降らなければ、私達は段々川辺で、私が前戯後戯担当、弓弦がSEXを満喫する。弓弦は堪え性が無く数ストロークで行く。もっと頑張ったら。いや本当に相性良いから、どうしようも無いと。  そして、日々の料理長は私が立候補し就任した。私は、抜群に料理の腕は無いが、事務所の団栗社長が料理番組のアシスタント来るかもしれないで、集中講習を受けたのが役に立っている。  そして、試作トマトの本来の持つ芳醇さと、甘みと酸味のバランスはこれかなと、鮎原さん精液の味を思い出しながら調理すると、鮎原さんに両手を挙げて喜ばれる。ここの表情が非常に微妙で、鮎原さん、あなたがベースですよはとても言えやしない。レシピ絶対書いて。絶対と言われても困るな、数値化なんて出来やしない。翌日からの鮎原さんのフェラチオはよく味わう様にして、レシピを程々に完成させ、無事滞在期間を完走する。  この滞在期間中に、動画チャンネルにアップした動画は、古賀友和豊作旬野菜研究所生産の早生トマト試作19号と、生ハムとほうれん草と福島醤油の冷製パスタをアップした。  まあ記念だしで、格式ばった鮎原さんを挟んでイチャイチャしながら、調理と実食をする。古賀博士も是非だったが、若い方が絵になると、古賀博士の絶妙な撮影に専念し。私達は編集に燃えた。これは良いパッケージだ。どうしてもか、視聴は急カーブを描きチャンネル過去のPVとなる。私達に足りなかったのは、撮影の基本だったらしい。  そして今も、弓弦の動画チャンネルには古賀友和豊作旬野菜研究所には調理編と収穫編がある。時折思い出しては、アーカイブを見返すと、鮎原さんのペニスをどうしても思い出す。いや、思い出は一杯あるのだが、私達の日々のご褒美はそれなので、いやはやだ。  ◇  そんな2030年晩夏のオフの事。私は福島の皆川村の古賀友和豊作旬野菜研究所に再び立つ。  4年前に、弓弦と鮎原さんが結婚して、早く来ようと思ったが、都度農作物の宅急便が届いては満腹になって、つい思いが吹き飛ぶ。私も、結婚もしたし、出産もしたし、旦那とも互いに浮気容認してるし、よし鮎原さんと致そうを決心した。  ここ、目の前の古賀友和豊作旬野菜研究所。以前と変わらぬ二棟建てだ。古賀博士は矍鑠としているが、孫娘が農大を卒業して、新たな助手になったらしい。そして鮎原夫妻は、思ったより着床せず、授かりものよねと。弓弦も、一端の料理研究家なのだから、折々のモデル業卒業したらどうか。お互い体型変わったらじゃないの。そりゃあ新鮮な野菜を食べ尽くしていたら、脂肪は当分つかないだろう。  そして、弓弦は何かを悟ってか、鮎原さん一人に、改めて私に研究所全般の案内をさせている。作地面積は変わらないが、商業登録された農作物は9つにもなって、福島の各地農家で生い茂っている。ただ、南東北も熱帯成分を帯びて来ているので、油断せず品種改良を研究している。  そしてごく自然に、あの青春が迸った段々川辺に、シート敷き腰を下ろす。ポツリ、ポツリと天気雨が降る。 「不思議な天気ですね、これも熱帯の影響ですか」 「ええあれから、気温が2度上ったので大変ですよ。人間も農作物も」 「そうですよね。私達、どう変わったのかな。ちょっと確かめません」 「それ、僕も考えてました」  私達は、自ら一枚一枚脱ぎ、相応に潤い始めた身体を晒す。私は、自然と胸筋もつき、若い頃よりはよく揉まれ官能に浸れる体質になった。鮎原さんは相変わらず細造りだが、二回り筋肉がつき柔らかい。私達は欅の下で互いにもたれ合い、互いの口を貪り合い、互いの肉付きを確認しあった。  そして私は屈み、鮎原さんのペニスを頬張る。反りは相変わらずの希少さ。いや結婚してSEXに慣れたなの優しい固さは、まあ歳を取ったかなが実直な所だ。  思えば私は、前戯後戯だけで鮎原さんを我慢させたものだった。フェラチオしながらごめんねを浮かべていたら、喉奥に懐かしい感触が戻って来た。これだよ。不意に口内から、ペニスをバチンと離すと。 「一生さん。ずっと、私としたかったのですね」 「ええ、若くて、言えなかったのですが、あなた、優里さんと致したいです。弓弦には内緒ですが、不意に優里さんもつい浮かべてしまう事もあります」 「でも、私も出産したので、昔の様には行きませんよ」 「愛には、そういうのは必要ですか」 「必要ですよ。お互いに家庭を持っていますから。ただ、決して言わなければ、主のお情けはあります」  私が丁寧にスキンを装着すると、ごく冷静な鮎原さんが、トンと私を押し、正常位へと持ち込む。  挿入していいかどうかは、もう視線だけでいつでもにした。鮎原さんが、ごく自然にカントにペニスを差し込むと、膣内を擦るようにスロープ、あっという間に子宮口に届く。ああ、いい、ジュンジュンしちゃう。早くもここ迄濡れているなんて素敵じゃない。  そして不意に思った、もっといけるかな。私は鮎原さんの腰を両手でぐいと引き寄せると、反り上がったペニス、そして雁が子宮口をヌプりと押しまくり、お腹の子宮がコボっと盛り上がる。かなり大きく無いのに、この女性へのフィット感は何、これは優しさかしらと、頭が白くなって行く。この私が、久しぶりに負けちゃう。ひょっとして壊れる。いや、これは未知の領域で、SEXの好奇心が勝り、つい口走る。 「あああん、いいっつ、もっとおう、もっとおねがい、」  こんな絶叫、マンションでSEXしていたら、芸能人SEXの実態でSNSで晒される。いやこの反りペニス、兎に角良いのだ、出産して身体が開いているとは言え、ここ迄身体の奥底まで貫かれると想像にしてなかった。一度位は外国人と過ったが、リーダーのなつみには倣わないと思っていた。  鮎原さんも、結婚して女性の体を理解したか、反りのあるペニスの先の雁を、子宮口に優しく押し引っ掛けながら、グライドする。良い、兎に角良い、このまま帰って、このグライドを夫さんに仕込みたいが、夫さんは、私の素性を全て知っており、激しいSEXに持ち込まない。SEXで全ての優しさを体現しなくて良いのに。その分夫さんは、何処かで発散しているらしいが、まあおいおいだ。  そんなジャストフィットSEXは、丁寧に長持ちする。弓弦の様にノックダウンしないのは何故だろう。弓弦程、鮎原さんを好き過ぎず身体が開ききっていないのだろうか。生涯の伴侶がいるとはこういう事だろうか。いつでも、つい夫さんの事を考えてしまうのは、私もそういう愛を知った女性になったか。  ザッー、雨が急にバッっと降り出したところで、アン、スキン越しに射精のノックを食らう。私の身体は本能で5回全身で波を打つ。はあはあ。唐突だが、子宮が直結して、女性として萌芽した。  天気雨が草露を湿らし始める。この甘い香りに包まれたら、つい勢いで射精するのも止む得ないかな。天気雨は木陰内にも潜り込み、私達も雨に浸り始める。もう帰りましょう。待って。私は頑張ってくれた、鮎原さんのペニスを尚更丁寧に頬張る。この世界が潤う中での仕儀は、得難い官能だ。  ◇  そして、研究所の鮎原古民家に戻ると。弓弦が呆れ顔で、タオルを渡す。走って帰って来れたでしょう。水溜りがあちらこちらだから滑るよ。明らかに私ファーストの言い訳なので、弓弦から、致したなの視線を貰うと、ついエヘ顔になり視線を逸らす。  その夜は、鮎原さんの研究時間が激減され、食事の後片付け後は、いつの間にか夫婦の時間が設けられていた。そこに私も、お昼のアフェアは何事もなかった様に振る舞い、笑顔で佇む。 「優里、いつ迄いるのよ」 「私が来たのに、何よそれ。さて、この後致すなんて、まあ親友だから気兼ねないのは良いけど。大体ね、古民家作りで聞こえちゃうから。それだったら見せてよ」 「それ、参加したいんでしょう」 「ええ、もう処女ではないし、程々にアップデートしてるわよ」  弓弦と私がキャミソールをホットパンツを競う様に脱ぐと、真っ先に一生さんに飛びつき、全裸にする。おやと思ったが、驚かれたのか、やっと20秒でペニスはバチンと起立した。何か言葉を添えるべきとは学習した。  そこからは懐かしむ様に、私は前戯後戯、弓弦はSEXへと。行く。呆気ない弓弦の弾けっぷりを見ると、そりゃあ、一生さんを今も変わらず好き過ぎると、身体もそう仕上がるかな。  しかし、一生さんに何でご丁寧にスキン付けているのか。今時はSEXが楽しすぎるから、子供どころではない。私は何だそれはになる。 「それだったら見てよ、出産後の女性の身体を。女性の身体は、更に仕上がって行くものよ」  私は一生さんを柔らかく抱擁し、仰向けに寝かせ、さてになる。今迄は、一生さんの反りペニスに圧倒され、直向きに咥えていたが、もっと余裕を持とうにした。子供の様に、ソフトクリームを舐める様に舌を這わせ、反りペニスを長く堪能する。弓弦は、その間に乳房を触りながら、3度行く。もう許して。一生さん頑張ってるのだから辛抱しなさいよ。私は尚もソフトクリーム舐めに徹する。そして、勢い良く反りペニスから勢い良く精液が飛び散り、私は上半身に浴びる。ここで、ごく満足だ。その反りペニスのメカニズムをまじまじと見れたのは、溜飲が下がる。私も大人の余裕かなと。  そして手早く身体をタオルで拭きながら、いの一番に反りペニスに食らいつき、より洗練されたディープスロートを披露する。すると反りペニスは瞬時に起立する。純粋に私への好意もあるのかと悟った。  私は反りペニスを握ると、女性上位のまま、滑らかにインサーションし、スルッと沈み、また子宮口から、上に子宮が持ち上がる。はあ、いい、凄く気持ちいい。私の更にの仕上がりに、一生さんの粘り強い腰が弾ける。農業従事者の腰付きは、実に粘り強く、感激しか無い。  ああ、行く。でも我慢。私は前のめりで深さも程々にし、クリトリスを擦る方に専念する。その余韻は長く、一生さんもこの律動に堪能し、いつの間にか弓弦の律動も同調し始める。この一体感は素晴らしいと思った時、つい反りペニスを全て収納し、子宮がグッと持ち上がると、行くっ、と仰け反り、仰向けに倒れた。油断した。  私は愉悦から戻ると、一生さんのスキンを外し、弓弦にはいとバトンタッチする。  弓弦は、沸き立つ情熱を全てを、一生さんとの口付けで成就させる。そこからの出来上がってる夫婦のSEXは格別だった。弓弦の早行きは何処かに失せ、一生さんを丁寧に堪能する。弓弦は常に理性的であり、SEXはそのリミッターを外すものと、何処かで割り切っていた。それが今、心身一体となり、純粋に愛の全てを確かめ合っている。その夫婦の営みは美しい。  そうなのだ。基本私は鑑賞派なので、幾らでも堪能したい。ただ、弓弦の中で一生さんの精液が弾けると、私も同調し背筋がピンとなる。あの反りペニスのメカニズムが生々しくあり、頭の中で炸裂する。この実技全て込みの、共有された3pは実に良い。  ただ理性的な弓弦の不幸せは、ここは福島中央の山奥なので、何かしらのオプションの3Pには発展しないだろう。ここは、またいつ来ようか。何なら、料理に興味のある事務所の新人ちゃんも連れて来ようか。慎重な手順を踏まえた、4Pか。それは破廉恥ではなく、より自然に即したもので、きっと素敵に違いない。
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